0.2 自動炊飯失敗連続
メスティンと固形燃料の組み合わせと時間の見切りはムズい。
さて、たいして内容も量もないけどネタを複数話に分けました。
『スクリプトにドゥーエベントがないのを気付いてほしかったの』
代行の言葉に工房の強者達は勝手な推理を始めた。
スクリプトに限らず記述しているテキストを翻訳しながら処理を進めるものはシステムに掛かる負荷が著しい上に構文検査を兼ねたコンパイルすらしていないスクリプトはなんか重い。にもかかわらず軽快感を出すためにゆとりと遊びが切り詰められている。
『まっ、それはそれとして』
代行は『お茶を濁す形で、先日クライアントとの会合で出た話をしようかの』と語りを続けた。
一部で『おぉ崇高なる女神様の女子会だぁー』と声が上がったが、ナナ◯のヒザの上で幼児用の乳首付きマグを腕がブルプルシながら持ち上げている赤子の眼力に口は閉ざされた。
乳首を口から離すとゲぷっと音がするまで背中をトントンしてもらうのは必須事項な。
―― 決定ではなく現時点では座談会でのヨタ話としてくれ。
耳に”オクトパス”やら”クラーケン”が出来とるじゃろうがな。
わははと笑う中の人に『いえクトゥルフ級のが幾つも出来てますが』と返したい面々であった。
―― 周知のことから始めるが念のためじゃ。
この世界、特にこの階層はクライアントの趣味道楽志向から既存の乙女ゲーやら剣と魔法の世界からその特徴を寄せ集めてきたのは既知の事柄であり|モノ(作品)に寄ってはトンデモ設定があって現在も適宜修正と調整が行われているのは知っておろう。
―― 魔法、魔術、魔方陣、魔道機器のエネルギー源についてじゃがの。
マナないし魔素なんぞと呼んでおるがどっちでも良いとする。これは空気を読んで都合のいい方を使用すればいいっう仕様。まっいつもの手抜きじゃ。異論は認めん。勝手にほざいてろじゃ。
さてドコに存在するかじゃが〝そこらへん〟じゃ。動物、植物問わず生物由来と地脈、竜脈など大地、天然手から降り注ぐなどもあるかの。
さてさて生物由来じゃが生命活動っか主に肉体由来をオド、意思とか思念由来をイドとする。併せてオーラな。ゆるくチャクラ、気功もよしとする。しかしのイドをイデとするのは誤植としようぞ。オーラなんちゃらとかイデなんちゃらとか云ってると古きロボットアニメを思い出すしの。
―― それはさておき、いくつかの作中で冒険者登録時に個人識別のためとかで血液とか魔力を流せとかあるじゃろ。非衛生的な環境で指先に針を刺すとかナイフで切るとかは考えとうないからあっちゃあ逝っとけじゃが魔力を流すとナニが測定されて登録されるのかでも話題が出ての。
まず、(ECG)心電図波形のようなモノとか脳波じゃないかとかな。しかしじゃ、どれも健康状態とか環境で変化するから個人識別には適さぬから一時保留となっての。
次話に続く。