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0.1 根黒の未婚

 ブクマも付いてないし未明にこっそり追加ひとつ。


 サブタイは擬似スキル実装について『―の考察』か『―案』とか被せようとしてましたがシンプルにいたしました。

 前話を読み返すと変換ミスとか、抜けてしまっている部分があったりと・・・気が付かなかったことにしています。



 ちょっと時間を空けすぎたのと〝ローディング〟ではほのめかす程度ではっきりしてなかったので以下の通り。


 創造神代行から一部のWOTA系マレビトに与えられるギフト"コンソール"にはアプリが走るし開発(準備中)できるときたものだ。


 幾度もの意見交換と実装についての考察などを経て〝Masic〟の統合開発環境〝Visual Masic Builder〟の限定機能版〔ラーニングエディション(LE)〕の方針が決まり解散後に残った者達がいた。

 非公式だが『リーブ村中央公園地下アイドルユニット〝YoR049〟プロジェクト』の私設応援団(ソロな)の団長達だ(団員は団長の一人だけだからあくまでもソロな。ボッチ言うなよ)。

 各自推しについての持論を展開するが、否定も肯定もしない。ただ述べるだけ。否定を発端とする争いを避けるとかの危機察知能力に長けているのでなく、相づちは打つが他人の話を聞かないだけ。周囲に流されはこそすれ、中身は唯我独尊な連中だ。


 一見、同じ話題で共感し盛り上がっているように錯覚するが、各々が自分のツボにハマって暴発しているに過ぎない。うむ、連鎖する自慰的暴発だ。なんか文字にするとハズいぞっ。


 一定数暴発すると賢者タイムに似た冷静さを取り戻すことになる。


「β版を何度も弄くっているからか、このラーニングセットはものたりないな」

「そりゃ標準セットからもいくつかコマンドと関数を省いてるし、なにより実行ファイルもつくれないからね」

「そうなんだが、これがVHS版ならどうなっていたんだろうかとね」

「どうにもならんよ。そもそも違うジャンルの話しだしそのネタに反応でけるのどんだけいると思う」

「うちのじいちゃんが・・・・・」

「やめい!」


「『自分が死んだらコレを誰にも再生できないように破壊処分してくれ』ってテープが出てこなくなったプレヤーを預かってんだけどな」

「ほう、パーツはもう無いだろうけど取り出すだけなら修理に出せば」

「なんでも諸般の都合で修理に出せないらしい」

「ほうほう、ワケありですか。危険な臭いがしてきましたぞ」


「勘がいいな。おもにアレ方向でな」

「やはり封印、モノリス、永久凍土のマンモスってところか。で手はずは?」

「じいちゃんがくたばる前に、ここに召喚された」

「あぁ、はいはい」


 故ネタを挟んで。


「まぁ実行ファイルがつくれないからインストールパックも造れないわけで、ホントにお試し版だと思っていたから気付くのが遅れたけどね」

「ナニにさ。もったいぶるなよ」

「ふふふふ、おやおやまだお気づきでない」

「もう聞いてやんないぞ」


「ちよっ。わかった。言うよ、β版の環境下でテキストベースのスクリプトが動くことは知ってるよね」

「ああ、[.VMA]のパスが繋がってサンプルを試したぐらいだがな」

「そう今回のLEでもサブセットだけどスクリプトが走るんだよね」

「だから」

「このスクリプトは使い捨て魔道具に実装するのを想定してか大抵上から下へ処理が進んで基本一回限りの処理なんだよ。でも”Go To”文とかループ系の命令が実装されているのはなぜかってね」


「あ 添付ドキュメント読んでねーだろ」

「え。やらかした?」

「ああ、”.html”ファイルに組み込む形でのサンプルもあったよね」


「なんと。下手こいたぁー」

取説(マニュアル)を読まないならサンプルを黄に白だ」


『それもいいが、わしはふつうに水色と白の縞パンがすきっ』


「「ナナ代行ーーーー!」」


『〝ナナ〟呼びはやめろ番号で呼ばれているようでなんかすかん』


「「はい」」

『途中から割り込んですまんの』

「「いえいえ」」

『話の腰をぶった切った者が言うのもおかしいが、”.html”形式だとメタタグでリロードさせる以外基本イベントドリブンじゃからの。そこをいいたいのじゃろ』

「ぜひそこ優しくしてねっ」

「せいぜい一秒単位の指定ですから、直にスクリプトをループさせて条件判定に掛かったサブコードを呼ぶ形で常時待機で魔述を発動できんじないかと」

『発想と狙いは良いが、注意してないと組み方によって廃人まっしぐらじゃの』

「えとー・・・」

『今回提供するスクリプトには極力安全マージンを省いておる』

「えっ配布するのに?」

『左様、プラットフォームたるスキル〝コンソール〟は当人の思考リソースを利用しておる。勘違いしておる輩は最低限の生活反応と生命維持以外は意識も感覚も含めてジ・ホールドじゃな』

「えっげつなぁー」

「なにか目的があってとか」

「救済策はアルンですよね」

『まっな。短絡思考で痛い思いしないと理解せん輩とかまとめてリコールじゃ』


 代行の悪意に慄く面対だった。


『おぉ忘れるところじゃった。自身が所有しておるインベントリーやアイテムボックスからランダムに選んだアイテムを掌から射出する〝丼棄放手(どんきほうしゅ)〟なるスキルをあの上司が試作したのじゃ。コードはあの上司の力作じゃからいつものようにブラックなコードは公開できん。だから実行動画をサンプル板に上げといたぞ』


 持ち物を捨てさせられる仕様に誰の興味も引かず創造神すらも忘れた頃に代行の手によって改正版の〝鈍器砲手(どんきほうしゅ)〟が人知れず完成した。


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