表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
87/365

第87話 他国に巣食う教団の存在

「いやぁ参った参った。まさかこんな子供に追い詰められるとはな!」


 立ち上がったレイモンドは負けたと言うのに悔しそうな感じもなく、感心したように言う。


「あんたも中々だったよ。魔法が使えなかったら手詰まりだった」

「ガハハ! 負けていたとは言わないんだな?」

「あぁ。いざとなればもう少し手を入れて戦っていただろうからな」

「あれで本気じゃ無かったのか?」


 頬をひきつらせながらレイモンドが言う。


「あの程度でテイネブリス教団の本拠地に突っ込んでいって無傷で帰ってこれる訳ないだろ」

「……ふむ。それもそうだ! ガハハ!」


 感情の上下が激しいな。こいつ。


「お見事でした。クドウさん」


 レイモンドと話してる間に接近していた真面目そうな騎士が言う。


「これで認めて貰えたか?」

「えぇ。少なくとも王国騎士団団長に敵うと言う事は分かりました」

「なら良かった。これでテイネブリス教団を壊滅させた事は分かったな」


 漸く終わったと言うべきか、もう終わったと言うべきか。


「そうですね。ミレナリア王国からは居なくなりましたね」

「……」


今回俺がしたのは王都内のテイネブリス教団を潰しただけだ。別の国にまだ残っているのだろうな。なんなら他の街に残っていてもおかしくない。いや、残っているだろうな。


「まぁそんな残念そうな顔をしないで下さい。今回はクドウさんのお陰で王都内のテイネブリス教団は壊滅しました。ありがとうございます。今度、表彰式など行いますので出席してくださいね」


 等の話を聞いてから解散することになった。オリヴィアとナタリアはまだ話があるようで、俺とフレイアだけで屋敷へ帰る。


 って言うかまた表彰式かよ。 この間リベルトを助けた時の表彰式もまだなのにな。



 そんな事より今更だが、今は休日の午前中だ。午後からはラモン達と冒険者活動をする。


 つまり騎士団の奴等は朝っぱらから重たい鎧をきて人の家に来たと言う事だ。ご苦労なことだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ