第61話 成長
新作を投稿しました。
暇があれば読んでみてください。
※ストーリーがイマイチだったので削除しました。いつかまた新作を投稿する予定です。
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何言ってんだこいつ? みたいな雰囲気になった校長室から勝手に退出して教室に戻る。
退出を止められなかったと言うことは問題ないと言うことだ。決して悪いことではない。多分。
教室に戻ると注目はされたが、話し掛けてくる人は居なかった。
ぼっちです。
俺はさっきと同じように机に突っ伏して寝る。成績はギリギリ真ん中辺りだけど、やる気がないのでまともに授業を受ける事はしない。
クラスメイト達の帰り支度の音で目が覚めた。
どうやら今日はもう終わりらしい。
俺はささっと荷物を纏めて教室を出る。校門へ歩きながらフレイアに言われた事を思い出し、フレイアの居る二年四組へ向かう。
四組はたった今終わったらしく帰りの支度を始めている。フレイアは友達らしき人物と話しながら準備をしていた。
フレイアと目が合う。フレイアは急いで準備をする。その様子を見た友達らしき人物は驚いたように少し仰け反っていた。
なにもそこまで急がなくても……
荷物を詰め込むと足早にこちらに向かって来た。
「ごめんなさい。待った?」
「待ってない」
「そう」
それだけ交わして俺達は校門へ歩き出す。
「……あんなに急がなくても良かったんだぞ?」
「待たせたら悪いなぁ、と思ったのよ」
「へぇ」
屋敷に戻り、昨日と同じように準備をして冒険者ギルドへ向かう。受けるクエストも昨日と同じもの。ゴブリン討伐と薬草採取。
昨日の邪神の使徒? がいい経験値になったのかフレイアはゴブリン退治で俺の補助を受けずに戦えるようになっていた。
薬草採取も昨日ので要領を掴んだのかフレイアはテキパキ見分けていた。
スキルも持っていないのによくやるな。脅威の成長っぷりだ。
ここまで効率よく出来たら、当然時間が有り余る。
「どうするフレイア。まだまだ時間あるけど」
「そうねぇ。……じゃあ……他の魔物とも戦ってみたいわ。別にクエストを受けないと戦ってはいけない決まりなんてないしね」
「分かった」
俺達はティアネーの森を少し移動してゴブリン以外も生息している場所に来た。
そこにはスライム、蜂などの虫系魔物、狼……と言った風に沢山の魔物が生息していた。
まぁ正直言ってどいつもフレイアには敵わないだろう。
その予想は当たり、フレイアは次々と魔物を倒して森の奥へ進んでいく。因みにしっかりと魔物の死骸は回収している。
森の奥は侵食された葉が前に来た時よりも成長し、鬱蒼と生い茂っていた。




