第5話 確認
ステータスからMPの項目が抜け落ちていたので修正しました。
声が僕の頭の中に鳴り響く。
"レベルアップしました"
レベルアップ？
ああ、そうかここは異世界だ。さっき倒したスライムがその証拠だ。しっかりと染みが残っているし、何が起こってもおかしくはない。
それで、だ。
レベルがあるのなら他にもステータスやスキル、魔法等があるのだろうか……？
…………試して見よう……
──ステータス
僕は心の中で唱える。
すると、目の前に薄い水色がかった半透明の板が出てきた。
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名前:久遠秋
種族:人間
Lv2
MP :18
物攻 :30
物防 :24
魔攻 :16
魔防 :12
敏捷 :26
固有能力
:強奪Lv1
能力
無し
称号
無し
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このステータスがLv2の段階で強いのか弱いのかわからないけど、一番に気になるのは【強奪】だ。
僕に唯一ある異世界パワー
なのにどんな物なのかどうやって使うのかわからない。
アニメやゲームでは大体タッチしたらそれについての詳細がわかるのが定石だ。
よし、試して見よう。
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強奪Lv1
身体強奪
発動条件:自分が殺した相手を喰う
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身体強奪って何だろうか？ スキル強奪とかならまだわかるけど…
そう思い僕は更に身体強奪をタッチする。
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身体強奪
喰った相手の体に変形できる(部分変形可能)
人間を辞める
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おおおおおおおおおお！ これは凄い良いスキルじゃないか！？
僕は今人生で一番興奮して狂喜しているだろう。
───狂喜
その単語を頭に浮かべた瞬間、先程のテントラを思い出してしまった。
僕の興奮はすっかり収まり暗い気持ちになった。
だが、冷静にもなれた。
お陰でこのスキルの問題を思い出した。
発動条件:自分が殺した相手を喰う
そうつまり僕がさっき戦ったスライムの体を奪おうとすれば、この明らかに食用ではない赤い玉を食べないといけない。
砕けば食べられない事も無いけど、やっぱりこんな物を食べたいとは思えない。
しかもなんだよこの人間を辞めるって。
まあ……そのままの意味なんだろうな……
とはいえ、部分変形可能とあるから一生モンスターの体で生活しないといけないという訳じゃないだろう。
ならやっぱり問題なのは自分が殺した相手を喰うっていうのだろうなぁ。
