第42話 魔法の練習
俺は魔力操作のスキルを使う。
そして、試しに指先に火が灯るよう念じてみる。
……
おお! できた!
俺は他の魔法も試す。
俺は指先をしたに向ける。俺の指先から蛇口のように水がでてくる。
次
土が盛り上がった。そして子供の頃よく作った砂の城ならぬ、土の城を作ってみる。
次
手のひらを地面に向け、つむじ風を起こしてみる。土煙が酷い。
次
闇魔法で俺の周囲を囲む。
次
闇魔法で暗くなった空間を光魔法で照らす。
次
氷を出現させ口に放り込む。冷たい。
次
手のひらに微弱な雷を発生させる。そしてその手を頭に持っていき、静電気のように髪の毛を逆立てさせる。
次
無魔法で俺の体を覆う。体が軽くなった。
次
俺は無魔法で強化した爪で腕を軽く切りつける。それを聖魔法で治す
次
フレイアがやっていたようにアイテムボックスを出してみる。
うん。他の魔法も問題なく使えるようだ。
よしじゃあ次は発射してみよう。
無魔法は自分の体を強化したりする魔法らしいけど、魔力の塊をそのまま飛ばす事ができるらしい。
いや待てよ。
俺は火を放とうと前に突きだした手を下に下げる。
攻撃魔法の威力は魔攻に依存するらしい。
じゃあ加減が分からないのに使ったらダメだよな。
こんな時に使えそうなのが────
俺は見覚えのある真っ白の世界にやって来た。
そう白の世界だ。
前々からもう一度自分の意思で来れるのか試そうと思って、試していなかったから良い機会だと思い試しに転移してみたら、無事に来れた。
ここは時間の流れが異常に遅いらしいので思う存分練習できる。
ある程度魔法の加減を覚えた俺は元いた場所に戻ってきた。やはり白の世界の時間は全く進んでいないようで、太陽の位地も全く変わっていない。
俺は認識阻害を発動させ、最後に通った路地裏に転移した。
認識阻害を解除し、通りに出る。
俺はそのまま宿屋に帰った。
さて、試験日までどうしようか。




