第41話 王都到着
「身分証を出せ」
検問の衛兵は威圧的に俺に問う。
ギルドカードが身分証として使えるらしいので、俺はギルドカードを衛兵に見せる
「……よし、通れ。あぁ……そうだ今王都ではカルト教団が密かに活動しているらしくてな、俺達兵士も捕らえるために動いてはいるんだが、中々尻尾が掴めないんだ。それで、最近では老若男女問わず人拐いなんかが頻繁に起こってるんだ。だから夜の外出は控えておけよ」
俺は検問の忠告を聞きながら巨大な門を通り抜ける。
王都はとても栄えていた。そこらじゅうから聞こえてくる客引きの声。値引きの声。友達同士や親子など、人々の会話が聞こえてくる。
そう言えばどこにあるか知らない。
俺は近くの店に入る。そこは道具屋だったようで、目につく所に色々な物が並べられていた。俺は一番安いハンカチを手に取り、会計をする。
「大銅貨三枚です」
俺はお金を取り出す。そこで魔法学校がどこにあるか聞く。
すると、店の奥からわざわざ地図を持ってきて丁寧に説明してくれた。
俺は礼を言い、店を出る。
俺は教えて貰った通りに道を進む。
その途中で宿をとっておく。
すると、巨大な建物が見えてきた。その建物の門の隣には、この世界の言語で『フェルナリス魔法学校』とかかれていた。
校門の前には白い布がかかった横長の机並んでいて、その奥に女性が座っていた。
白い布に貼り付けられた紙に『入学希望の方はこちら』と書かれていたので俺はそこに向かう。
俺は入学したい旨を伝える。
すると身分証の提示や、個人情報の記入などした。
「では、連絡の方は宿屋の方にさせていただきますね」
「はい。わかりました」
「入学希望者の試験は今から三日後に行います。一応試験前日にお泊まりの宿屋の方に連絡をしますのでご安心ください」
「わかりました。それで、あの……試験とは何をするんですか?」
「筆記試験と受験者の得意な魔法の実技試験ですね」
「わかりました」
「はい。試験に合格できるよう祈っております」
「ありがとうございます」
うーん……どうしよう魔法の使い方が分からん。
うん。こんな時は図書館だ。
フィドルマイアには図書館が無かったけど流石に王都ならあるはず。
そう思い俺は路地裏に入り、認識阻害を発動させる。屋根の上を走り、上から探す。
程無くして図書館を見つけた。
俺は図書館に入り、司書らしき人に魔法の勉強ができる本はないか聞いた。
司書は手招きして本棚の中を進んでいく。
そしてある本棚の前で止まり、この辺りの本がオススメだと言って去っていった。
俺はその中から良さげな本を探して、読書スペースに持っていく。
そう言えば俺は今、何の魔法が使えたっけ。
王都に来る途中喰ったしな。
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名前:久遠秋
種族:異質同体人間
Lv2418
MP :16,363,423
物攻 :16,363,598
物防 :16,363,521
魔攻 :16,363,510
魔防 :16,363,496
敏捷 :16,363,582
固有能力
【強奪Lv4】 【悪食】 【化け者×1036】 【傲慢】 【強欲】 【暴食】 【憤怒】 【怠惰】 【嫉妬】 【色欲】
能力
無し
魔法
火魔法Lv3
水魔法Lv2
土魔法Lv2
風魔法Lv3
氷魔法Lv2
雷魔法Lv1
光魔法Lv1
闇魔法Lv2
無魔法Lv4
聖魔法Lv1
時空間魔法Lv2
称号
異質同体人間 神殺し 神喰らい
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魔法が使えない奴も結構喰ったようだ。
ある程度魔法の使い方が分かった俺は、本を戻してから図書館をでた。そして路地裏に入り、街の外に転移する。
魔法は【魔力操作】のスキルを使わないと使えないようだ。
前に試したときは使ってなかったからな。魔力操作のスキル持ってたのに。