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第273話 神と謳われ貶される者

 アブレンクング王国の王都シックサールへと帰還したアデル達。時鐘の老人との戦闘、そして逃亡から数日が経過していた。


 そんなある日、アデル、クルト、ラウラの三人はインサニエルに大聖堂へと呼び出されていた。


「お仕事……と言うか、勇者様方にやっていただきたい事があるのです」

「仕事……ではないんですよね?」

「はい。仕事ではなく試練ですね」

「……また試練ですか?」

「はい。何度も何度もすみませんね。ですが、魔王討伐と言う世界の命運がかかっている事ですから仕方ないんですよ」


 つい先日、神器の入手と言う試練を終えたばかりだと言うのに……と思って口に出したクルト。だが、続けて言われたインサニエルの、世界の命運がかかっているから、と言う言葉で仕方ないか。と納得した。


「それで、ボク達は何をすればいいの?」


 アデルがインサニエルに尋ねる。


「はい、勇者様方に今回与えられた試練は、剣神と呼ばれる土地神……いえ、疫病神との戦闘です。殺害ではありませんので気を付けてくださいね」

「……! け、剣神……!?」


 クルトが驚いている。剣神の存在を知らないアデルとラウラは不思議そうにクルトに尋ねた。


「剣神って言うのは剣の達人の事だよ。まぁ神様じゃないんだけど、神様かのような優れた剣技を使うから剣神と呼ばれているんだ」

「そんな凄い人に挑むんですね……私達……」


 クルトの説明に青褪めるラウラ。しかしそこでアデルが疑問を抱いた。


「でも剣神って言われるほど凄い人がどうして魔王討伐に協力してくれないんだろう?」

「さぁ? それは俺も知らないよ」

「剣神は嘗てとんでもない悪童でした。村人全員から嫌われてしまうほどに。そんな悪人を救世主にするわけにはいかない。……だから魔王討伐には参加させないのです。剣神本人も参加する気がないようですしね」


 アデルの疑問にインサニエルが答えるが、アデル達三人は納得いっていないようだ。勇者や賢者、神徒に何度も試練を与えるほどの世界の危機だと言うのに、救世主に値するか値しないか、などと言う事に囚われている事が理解できなかったのだ。


「皆さんの不満も理解できますよ。ですが、考えてもみてください。例えば虐殺者が魔王を倒して英雄となったとします。では、民はその虐殺者を褒め称えるのでしょうか? もし褒め称えたとしたら虐殺者に身内を殺された遺族の方々はどうするのでしょうか? ……もし魔王討伐に剣神が加わって剣神が褒め称えられた場合、剣神のせいで不幸になった村の人々の気持ちはどうなるのでしょうか?」

「……確かにそうだね……ボクの考えが足りなかったよ」

「俺もです。賢者でありながら情けない事に……すみません」

「私も……人の気持ちを考える事ができていませんでした……」


 そう言って申し訳なさそうに謝ったり落ち込んだりするアデル、クルト、ラウラ。世界を救うと言う役目を背負っていながらこんな発言と思考に至ってしまった事がよほどショックだったようだ。


「いえ、いいんですよ。さて、そんな剣神はここよりそれ程遠くない場所──千剣の霊峰にいます。どこにいるのかは剣神の気分で変わりますから出会うのは難しいでしょうけど……大丈夫そうですか?」

「もちろん! 試練がボク達に必要なら聞かれなくても!」


 そうして暫く話を聞いてから大聖堂を出たアデル達は一旦寮へと戻り、神器を装備してから馬車に乗って王都を出た。こんな派手な服で街を彷徨いているのを人に見られたくなかった三人は仮面を着けて顔を隠している。馬車の御者からは気味悪がられたが仕方ないのだ。


 それと、インサニエルは千剣の霊峰を、それ程遠くない場所にある、と言っていたが、千剣の霊峰はミレナリア王国にあるので遠くないわけではなかった。ただ、ドワーフの国があった山と比べれば近く見えてしまうので、インサニエルはそう言う意味で遠くないと言ったのだろう。



 数日、馬車に揺られて辿り着いたのは千剣の霊峰の麓にある村だ。土砂崩れなどで滅びないのかと疑問に思ったが、馬車の御者曰く「土地神やら剣神やらと呼ばれてる人がいるから大丈夫」だそうだ。

 剣神が山に住んでいた時や剣神が再び山に戻ってきた時、それまで頻繁に発生していた土砂崩れがぱたりと無くなったからこれは剣神のおかげだと言われている。なので剣神は土地神などとも呼ばれていた。


 そんな話を聞いてからアデル達は千剣の霊峰へと足を踏み入れた。最初に足を踏み入れて思った事は、普通の山と変わりないと言う事だった。強大な力の気配や威圧感を感じる事もない普通の山だ。


「ここ本当に剣神がいる山なのでしょうか?」

「村人の人達も土地神だ剣神だって言ってたし、取り敢えず進んでみるしかないと思うよ」


 ラウラにそう答えるクルト。いつの間にかラウラに対しての敬語が抜けている。それに気付いたアデルは嬉しそうに言った。


「お! クルトがラウラにも敬語を使わなくなった! なに? なにか理由とかあるの!?」


 嬉しそうに目を輝かせてクルトとラウラに詰め寄るアデル。それを両手で制しながらクルトが答えた。


「特に理由はないよ。ただ、いつまでもラウラにだけ敬語なのもどうかと思ったから敬語をやめただけだよ」

「あー! 呼び捨てじゃん! クルト、いきなり距離詰めすぎだよぉ!」



 そんな会話を繰り広げながら千剣の霊峰を進む。だが、剣神はみつからなかった。

 インサニエルの言う通り、剣神はその気分次第で居場所を変えているので遭遇するのが困難だった。ただでさえ高く大きく聳え立つ山なのだ。人一人に会うために~など難しいにもほどがあった。


 何日も山中に現れる猪の魔物や木に擬態している魔物、熊の魔物などを倒しながら進み続け、やがて当初の元気もなくなり、精神に余裕がなくなってきていた。終わりが見えず何の手がかりもない手当たり次第の捜索。アデル達が参ってくるのは時間の問題だった。


 意図しない形で訪れたもう一つの試練。明確な手がかりもなく彷徨い続けると言う拷問のような試練。耐久力を試す試練。インサニエルもアデルもクルトもラウラも予想していなかった機械的な作業に耐える試練。もう剣神は見つからないかも知れない。そんな不安に耐える試練。それらに負けずに捜索を継続できるかを、諦めないかを試す試練。


 剣神は自らの役割を悟って、そんな新たな試練を用意していた。

 そうして剣神は諦めずに探し続けた者の前に自ら現れ、そしてアデル達に向かって剣神は言った。


「勇者と賢者と……何だ?」


 アデルとクルトが身に付ける装備が、嘗て勇者と賢者が身に付けていた物だと記憶していた剣神はそう確信して言った。しかし、ラウラがどんな立場の人間かが分からなかった。それも当然、ラウラは今回から魔王討伐に加わる事になった神徒なのだから。


「なぜボク達の事を……? ……! そうか! あなたが剣神……!」

「あぁそうだ、私が剣神だ。土地神とも疫病神とも呼ばれているな」

「女の人……ですよね」


 ラウラの言う通り剣神は女性だった。

 剣神の地面まで届いている長すぎる髪は鉄のような色で、長い髪はポニーテールのように結ばれているが、如何せん長いのでそれでも地面スレスレの長さだ。瞳は鏡のように無機質な輝きを放っており、服はボロボロで旅人を彷彿とさせる。だけど、それでもどこか清潔感があった。


 悪童と呼ばれていたのが嘘かのような落ち着きを持っていた。佇まいにも隙がなく僅かに威圧感が漏れでているが、その威圧感も制御しているようだった。


「意外か?」

「いえ、別に……」


 端正な顔で首を傾げる剣神にラウラはそう答えた。


「そうか。……さて、剣神と呼ばれるこの私に挑む勇気ある者達よ。お前達に救世主となる資格があるか試させてもらおう」


 気取ったセリフを好まない剣神であったが、こうする事で緊張感を持たせる事ができるので仕方なくそうする。

 できるだけ自分に挑む者への協力は惜しまない。やがて救世主となる存在にこうして協力する事で少しでも償いになる気がするから。


 こんな事で償い切れないのは分かっている。失ったものが帰ってこないのも分かっている。この世界にとって命が軽いものであるのにも関わらず、それを失わせた事の代償が大きすぎるという理不尽がこの世界にあるのも知っている。


 だから剣神は罪を受け入れて、新たな脅威が背負う罪を少しでも軽い状態にしてやるために、救世主となる者への協力を惜しまない。これは不老不死などと言う残酷な刑罰を受けた剣神なりの悪人への思い遣りなのだ。

 ……だからと言って救世主となる者との戦いで手を抜く事はしない。自分と言う悪にすら勝てない救世主など無価値だからだ。


「悪を挫けない正義などいらない。救いにならない救いはいらない。容赦する悪などいらない。……故に、私は全力でお前達と向き合おう」


 言う剣神に武器を向ける三人。

 アデルは前に出て左腕で剣を。

 クルトは後ろに移動して杖を。

 ラウラは二人の中心で杖槍を。


 それを見た剣神は言った。


「行くぞ」

「お願いします……!」





 剣神が巧みに操る千の剣が情け容赦なくアデルへと休む暇もなく襲いかかる。少々苦しそうな表情をしながらもアデルはそれを受けて、躱して、去なして、と的確に捌いていく。


 ここに至るまでの魔物との戦闘で左腕で剣を振るうのは問題なくなっていた。そうなってからは早かった。剣筋もはっきりして、動きも元通り。そんなアデルは千の剣と対等に向き合っていた。

 だが、それだけだ。向き合っているだけで攻略して突破する事はできていない。このままでは千の剣と言う物量に押し潰され、八つ裂きにされるだけだ。


 それを支えるのはクルトの土の障壁とラウラだ。ラウラはアデルと背中合わせにするような近さで杖槍を振るって剣を弾いている。そのおかげでアデルの負担は軽減されているが、それでもまだ足りない。


「ラウラ、種!」

「分かりました!」


 クルトの指示で杖槍から片手を放して、だが残った手でまだ杖槍は振るわれている。放した片手で腰に提げたポーチから種を掴み取って、水を撒くようにして種蒔きをするラウラ。


 不審に思う剣神だったが、瞬く間に成長していく植物を見てすぐに眉を顰めた。覚えのない現象だ。

 なので無闇に刺激する事はできなかった。こちらの数による有利を不利にしてしまうような罠かも知れないから。だから剣神は放置した。千の剣を弾いて受け止めたり、蔓を巻き付かせて剣そのものの動きを阻害する植物を。


「【鎌鼬】」


 アデルは周囲に見えない斬撃を纏って剣神へと走り出す。襲い来る千の剣は全て【鎌鼬】に弾かれている。


 それを悟った剣神は千の剣の操作を中断し、鞘に納めていた剣を抜き放ち、そしてその剣を構えてアデルを迎え撃とうとする。


「【紫電一閃】」


 紫色の雷を帯びて繰り出される鋭い一撃は剣神に軽々と受け止められてしまう。何か疑問を抱いているような雰囲気の剣神だが、それに構わず【鎌鼬】による斬撃が次々と剣神に襲いかかる。剣は一本しか手にしていないし、その一本はアデルの攻撃を受けている。なので【鎌鼬】を受けられないと判断した剣神は後ろに跳んでアデルから距離を取る。


 だが、剣神の後ろには大きな口を開けて待ち構えている食虫植物のようなものが生えていた。剣神は食われまいと、空中で体の向きを変えて一撃で食虫植物を斬り裂いた。そしてすぐに後悔する。


 斬り裂いた断面から勢いよく溢れ出る粘性の高い粘液に絡め取られる剣神。踠いても踠いても体から離れない粘液。


 この食虫植物だが、実は先ほどたくさん種を蒔いた時にこっそりラウラが飛ばしていたのだ。それを見たアデルはその意図を汲み取ってわざと剣神が後ろに跳ぶように仕向けたのだ。


 そして駆け出す二人より僅かに早く剣神に到達するクルトが放った風の刃。剣神は自分の腹部を目掛けて放たれたその風の刃を防いだ。防いでしまった。


「今だ! アデル! ラウラ!」

「うん!」

「はい!」


 それを聞いてから剣神は自分のミスに気が付いた。風の刃は剣を振るわせるための囮でしかなく、本命はアデルとラウラの二人による同時攻撃だったのだと。


 同時攻撃と言う時点で、粘液に絡め取られている剣神には防げないのは明らかだったが、それでも保険として風の刃を放ったのだ。


(参った……参ったなこれは。こんな簡単に追い詰められてしまうとは……)


 そう考える剣神は剣を手放して、そして目を閉じて二つの攻撃の到来を待っていた。


 瞼を閉じる前の最後に見た光景は、勝ち誇ったような表情で剣を振るおうとするアデルと、こちらも同じく勝ち誇ったような表情で杖槍を突きだそうとするラウラ。



──そして焦ったような表情をするクルト。



「危ない──っ!!」



──そしてアデルとラウラの背後から飛来して到来する二本の剣。



 その声と共にアデルとラウラに訪れるのは、それぞれ一撃ずつの合計二つの剣神が待っていた攻撃。


「ぁわあっ!?」

「ゃあああああぁぁあああぁぁぁぁあああああ!?!?」


 回避が間に合ったアデルは横腹を掠めるだけで済んだが、回避が間に合わなかったラウラは腹部を貫かれ、宙を舞う剣に従ってそのまま獲物を掲げるように突き上げられた。


「「ラウラぁっ!!」」


 アデルとクルトの叫び声、クルトは何事もなく無事だったが、横腹を掠めているアデルは血を吹き出しながらも叫んだ。

 だが、剣に掲げられているラウラはアデル以上に口から血を吹き出して、そして腹部からも滝のように血を噴き出していた。


 剣神が剣を握ると、ラウラを掲げる剣はラウラと共に地面に落下した。

 カランカランと乾いた金属の音と、水気を帯びたぐちゃりともべちょりとも聞き取れる音を立てて、剣とラウラが地面に叩き付けられた。


「~~~っぃぎぃいいいぃだぁあああぁぁぃぃぃいいぃぃ……っ」


 その衝撃で傷口が痛み、突き刺さったままの剣が更に深く刺さってラウラを傷つける。


 苦悶の声を上げるラウラに、駆け寄るクルト。

 アデルはその二人の前に出て剣を構える。

 まだ血がドクドクと右腹から流れている。聖魔法で治療している暇がなかったのだ。こんな時に右腕があれば傷口を押さえるぐらいはできたのだろうなと考えるが、それでもアデルは左腕で剣を構えて剣神と対峙する。


「クルト、一息に引き抜いてすぐに聖魔法をかけてあげてっ!」

「分かった!」


 アデルは視線を前に戻して剣神を睨む。背後からは小さく切羽詰まったような「ごめん……っ!」と言う言葉と、剣を投げ捨てるようなカランカランと言う音と、微かな魔力の流れを感じる。魔法が得意でないアデルが微かに感じられるほどの魔力を使ってクルトはラウラを治療しているようだ。


「いい連携だ……怪我をする前も、怪我をした後も。……そしてお前だ。腹を裂かれているのに治療せず仲間のために敵の前に立つ心構え、優秀だな」

「諦めたように見せかけておいて不意打ちしてきたあなたも優秀ですよ」

「ははっ。私を優秀だって……? 当然だろう、私は何千年も生きてきたんだ。常人よりも遥かに長い間研鑽し続けていたんだ。だから私が優秀なのは当たり前だ」


 愉快そうに笑った剣神は続けて言った。


「そんな私に優秀だと言わせるお前達こそ真に優秀だ。そしてそんな私の長い研鑽の履歴を打ち破る者はもっと優秀だ。……お前達はどうだろうか。私と言う悪を打ち破り、救世主となれるか?」

「なれる……なる……なってやるさ。そうしないと他の人達に魔王を討伐できる勇者だと認めて貰えないからね」

「なら、もう一度しよう。試練を。ちょうどお前の仲間の治療も終わったようだし」


 振り返れば顔色が悪いながらもラウラが立っていた。神器である服は破れていたが、すぐにそれは自動で修復されていった。


「お前も治療してきて貰うと良い。そんな状態では試練にならないだろう」

「え…………あ、うん……」


 ゆっくり後退りをして視線を剣神から離さずにクルトの元までやってきたアデル。そしてアデルの腹部を治療し始めるクルト。


「どうして剣神はボク達に傷を治療させる時間を……?」

「分からない。ただ、剣神は随分と試練に協力的だよ。俺達の緊張感を煽るために言葉遣いや立ち振舞いを偽っているように見えるし、今みたいにチャンスを与えてくれてる」


 クルトの言葉に同調するアデルとラウラ。


「あと、分かった事がもう一つある」

「何ですか?」

「剣神は剣を握っていると、たくさんの剣を操れないらしい事。見てたでしょ? 剣神が鞘から剣を抜いたら全部の剣が地面に落ちて、剣を手放したら後ろから剣が飛んできて、剣を握ったらラウラを刺してた剣が地面に落ちていた」

「……確かに。言われて見ればそうだね」

「では、そこに注意していれば対処は楽になりそうですね」


 周囲がよく見える後方に立っているクルトだからこそ考えて剣神の行動に気付けた事だった。アデル達も一応記憶には残っていたようだが、自分で気付くには至らなかった。


「いや、そうでもない。今のはあくまでも可能性の話だ。もしかしたら俺達にこう思わせて不意を突くためのフェイクかも知れない。もっと言えば、この治療の時間はそれに気付かせるための時間の可能性もある。さっきの不意打ちで二人を仕留め切れなかったから、また不意打ちを狙っているのかも知れない。だから頭の片隅にでも入れておいて。これが真実だと思わないようにね」

「おぉ~……! やっぱりクルトは賢いね。……うん、分かったよ。少しだけ意識して戦ってみるね」

「分かりました。頭の片隅に入れて戦います」


 三人がそう話終える頃にはアデルの横腹の傷は治っていた。

 なので再びアデルが前に、クルトが後ろに、ラウラが真ん中に移動して、アデルが剣神に言う。


「準備できたよ。ありがとう、待っててくれて」

「どういたしまして。よし、じゃあもう一度始めようか試練を」


 アデルと剣神は剣を構え、そして同時に走り出した。


 激しい衝突音を響かせながら千剣の霊峰の山頂付近で、熾烈を極める千の剣の猛攻と、隻腕によって振るわれる研ぎ澄まされた精緻な剣技。

 それがぶつかって鬩ぎ合う。そんな激しい戦いが幕を開けた。

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