四つの世界3
混乱する作者にグアニンが寄り添います。
「これは恋愛育成ゲーム。少女の初恋の物語。」
「恋愛育成ゲーム(°Д°)恋愛ゲームって…伝説の宿り木の下で告白される…あれ?」
作者は、90年代に一斉風靡したゲームを思い出していた。
90年代は、シュミレーションゲームが流行しました。そこには恋愛に関したものもあり、人気を博したのです。
「伝説…違う。東の国からやって来た少女が、プロバンスのお姫様の教育係になる成長のお話。」
♪プロバンスの赤いしずく
プロバンスの紫の風が
ローヌ川に春をつれてくる頃
サン・ベネゼの岸の
固いつぼみがほころぶわ
あなたの笑顔に
咲き始める私の恋心
もう少し、このまま…
伝説のあの場所で
恋の揺れる私の気持ち…
キラキラの赤いしずくになる
もう少し…ねえ、近づいて…
口移しに伝えたい…
この気持ち
プロバンスの赤いしずく…
「はあっ(@ ̄□ ̄@;)!!こ、これはっ…ぷ、プロバンスの赤いしずくなのぉぉぉぉぉっ(>_<。)」
作者が頭を抱えて狂喜乱舞します。
仕方ありません…それは反則です。
『プロバンスの赤いしずく』それは、作者が初めて作り始めた昭和少女小説の初プロット。
そんなもので恋愛シュミレーションゲームって、反則です!