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ラノベ作家と予言の書  作者: ふりまじん
アストラル トリップ
48/56

次元4

作者は、少し不機嫌な顔で(くう)を見ながら、風の精霊を召喚する


「もうっ、私より先にイメージつけちゃって(>_<。)」


呼び出された風の精霊は、伯爵が先に具現化したので、美しい北欧の女性で、裸で浮いています。

正確には、オーロラを(まと)っているので、その光で危ない部分は隠れています。

「私が自ら召喚したのだぞ、普通、ここは喜ぶところじゃないか。」

伯爵は、カエルの姿で格好つけています。

「200年前のデザインでしょ?私はラノベ作家をめざしてるのっ、令和でっ。

どんなに有名で、価値があったって、ゴッホが表紙じゃ、売れないのよっ。」

作者は悲鳴をあげる。

「そうか…肌色成分は高めなのに…なぁ。」

伯爵の間抜けなコメントに作者は睨む。

「次はウサギかネズミになりたい?」

作者の剣幕に伯爵は肩をすくめて降参した。

「すまない。では、私はどうしたらいい?」

「何もしないで。しなくていいわ。」

作者は不機嫌にそう言うと、オーロラを幾重にも重ね、美しいナイトドレスに変える。

作者の風の精は、量子の力も関係してるので、風の精霊は電磁気力を司ります。

オーロラは、その象徴でもあるのです。

それを身につけた風の聖霊が、作者と伯爵の前で挨拶をする。


「彼女はアデニン。形成界を統べるの。」

作者は名前を呼べたことに満足する。

形成界(イェツィラー)。天使界とも呼ばれる世界と3次元を統べる聖霊か。」

伯爵は、面白そうにアデニンを見る。


「そうよ。ゲームに例えるなら、カセットからディスクに変わった世界ね…。

私、電気屋さんで、デモビデオを見て驚いたわ…

だって、360度、アバターが回って、空に何かが浮いてるんだもん。」

作者は昔を思い出して目を細めた。

「風の聖霊…風とは大気の流れ。空間を自在に動くもの…そう考えれば、ぴったりですね。」

私が作者にそう言うと、作者は嬉しそうに笑いかけてくれました。


「そうね。でも、ここからが大変よね。次は4次元と土の聖霊なんだもん。」

作者が緊張しながらそう言った。


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