表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ラノベ作家と予言の書  作者: ふりまじん
アストラル トリップ
46/56

次元2

シトシンは片膝を地につけて作者に挨拶をする。

その自信ありげの美しい所作に少女時代の作者の嗜好が透けて見えました。


「シトシンはワンドのプリンセス…トート…じゃなく、貴方の世界では流出界(アツイルト)の属性…動機を表すと解釈すると、次元に例えるなら一次元。」

作者が伯爵を見ながら、確認するように説明をする。

「まあ、そのようなもの…かな。それを電子ゲームに例えるなら、スイッチ…もしくは電気か…。」

伯爵が楽しそうに受け答えます。

「うん。でも、ここは電光掲示板位まであげるわ。先長いし。電工掲示板が世界にデビューしたのは1926年ニューヨークらしいわ。」

作者はそう言ってシトシンに笑いかけた。


シトシンは少し、生意気な感じの魅力的な笑い顔で作者に膝まづく。

それから、作者が頷いたのを合図に立ち上がり、大きく床を蹴りあげて飛んだ。


「そう、1926年、人類が電工掲示板の存在を認識し、その美しさに心を奪われたその時から、電子ゲームと…私の生命の木が始まるのよっ。」

作者の声に合わせ、シトシンが花火のように光で花を描きました。

「マスゲームですか。」

私が作者に聞く。

「うん。まあ、そんなところ。一次元って、点であり、つけたり消したりしか出来ないでしょ?

でも、これがなきゃ、現在のゲーム世界は存在できないわ。

そして、蟻は動くし木にも上るけれど、電球は動かないし、マスゲームのヒトコマは、自分が何を描いているのか、全体を見渡すことは不可能よ。

これが、私の一次元でシトシンの世界なの。」

作者は嬉しそうにオレンジ色に輝くUFOの光の絵画を見つめていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ