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ラノベ作家と予言の書  作者: ふりまじん
アストラル トリップ
39/56

4つのエレメント3

さて、いきますか。


私は、辺りが浄化するのを感じながら一歩下がり、自分を囲むように円を書いた。

魔法円は、その線を描く事で、世界を内外に分けることにあります。

これで、この線の内側に牛娘達が入ってはこられません。


私は、辺りを自分の空気(いろ)に染め、そして、作者をみた。


私の創造者の作者は、私の攻撃では傷つける事は出来ません。


深呼吸をしました。


幽体(エーテル)とはいえ、世紀の大魔術師を射るのです。

最大出力でいくしかありません。


出来上がった空間で、私は一気に宣言した。


『ワンドのプリンセス、攻撃体制!

目標、グランストラエ伯爵!!』


私の言葉(ことのは)が、静かに辺りに響き、ワンドのプリンセスが背中の木刀…否、ワンドを抜いた。


と、同時に切っ先に太陽が輝き出した。


『一型能力発動!』


私の言葉に作者がビックリして口を開けています。

すいませんね。

2人きりに戻したら、いくらでも愚痴を聞きますから。


こころで謝りながら、一気に必殺技を繰り出しました。


『太陽風』


キリリとワンドのプリンセスの声が響き、発動した太陽から鷲のように広がりながら、太陽風が伯爵に向かって行きます。


伯爵は、こちらをみることなく余裕でお茶をすすり、作者が顔をひきつらせながら私をみていました。


が、私の攻撃を受ける前に、カップのプリンセスが立ちはだかりました。


『カップーのプリンセス。最強ガード発動! 深海!!』


プリンセスが両手を広げると、深い海が盾になり、太陽風を妨げました。


「ち、ちょっと!何してくれてんのよっ、私のプリンセスにっ。」

作者は、叫びあげています。

が、伯爵はそれを笑顔で受け止め、同意をするように私を責める。


「オルドビス紀のガンマ線バーストすら防いだ海の力を甘く見ては行けませんよね?

私の操るカップのプリンセスに戦いを挑むにはいささか貧相。

やはり、貴女を守るのは私の役目のようです。」



伯爵は、訳のわからない発言をしながら、少女姿の作者に迫ります。


一刻を争います。


私は、特殊召喚術の発動を決めました。


私の怒りに反応してワンドのプリンセス、シトシンの太陽がゆっくりと膨張を始めました。

まるで目玉のように、太陽黒点が成長を始めました。


「さて、本当にそうでしょうか?

オルドビス紀の絶滅が、ガンマ線バーストだと、結論が出たわけでは無いと記憶していましたが…

そう言うことでしたら…こちらも火星の海を吹き飛ばした太陽風…で攻撃させてもらいます。」

私は、伯爵を一瞥(いちべつ)した。


不安定なこの空間で、異種の神を召喚するのは、いささか不本意ですが、仕方ありません。

私は、黒点から北欧の火の女神フレイアを召喚した。


『太陽神フレイアを召喚、超巨大 太陽風(フレイア)で、グランストラエ伯爵を攻撃!』

私の声に美しき半裸の女神が光を放ち伯爵を見つめた。


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