ワンドのプリンセス
完成したワンドのプリンセスは、なかなかのハンサムだった。
ワンドのプリンセスは、北極のアジア圏をさしているので、日本人女性風の姿をしていた。
美しい黒髪を、逆立てたツインテールにして、前髪をハードジェルで固めて持ち上げる…80年代風味の髪型のイナセな女性だ。
祭りの衣裳を思わせるように胸をさらしで巻いて、ボンタンと呼ばれた80年代のパンツに編みあげのロングブーツ姿。
黒の詰め襟のマントを、まるで昭和の不良の学ランのようにラフにかけています。
マントは、当時の不良を思わせる赤い裏地に金糸の刺繍の虎が刺されていて、 虎の尻尾は、コートの襟へと続き、襟の虎革と連結していました。
確かに、『トートのタロット』のプリンセスですね( ̄〜 ̄;
私は、謎の頭飾りをつけ、虎と漂うワンドのプリンセスを思い出した。
「我は流出界の姫。
聖四文字のCをもつもの。」
ワンドのプリンセスは、若々しい張りのある声でそう叫んだ。
「聖四文字…C…ですか?」
私は、嫌な予感を感じる。
聖四文字は、YHVH…ヤハウエを意味すると、ゴールデンドーンは決めていた…はずですが。
「いいのっ。Cで(>_<。)
ついでに、彼女の名前はシトシンよっ。」
作者は赤面しながら言った。
聖四文字…4文字でシトシンときたら…
私は、盛り込みすぎる設定に不安を感じ始めた。