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枕の童子

作者: 早川といち

こういったサイトに自分の「作品」・・・というより思いついたものを載せること自体初めてで、いかんせん駄文の極みかと思いますが、宜しくお願いします。

思えば半月程前から調子が悪かったのだ。何度、何時間、どれだけ質の良い睡眠を取ろうとしても一向に体調が回復しない。それどころか枕に頭を埋める回数が増えれば増える程、気分が、というより、そう言うなればまさに神経衰弱のようになっていくのを感じる。勿論、病院に行くことも一考した、だが、考えた末、まぁ大丈夫だろうーーーなんて思い至ってしまった。これがいけなかった。原因や理由はどうであれ一度は医者を訪ね診てもらうべきであったのだ。その後悔は割とすぐにやってきた。

その二、三日後・・・。

ーーー眠れないのだ。

どれだけきつく目を瞑ろうと、どれ程睡眠薬といったものを摂取しようとも、訪れるのはただただ冴えていくばかりの脳味噌である。疲労も人間唯一の回復手段を失ってしまえばもう溜まる一方で、ここに来て俺は限界を迎えた。

駅。仕事帰りの話だ。あろうことか俺は見てしまったのだ。生まれてこの方、霊感なんぞ縁が無いものだと高を括っていたが、人生どうなるものか解ったものではない。否、きっと疲労のせいであろう。今思い返せばそう判断出来るものだが当時の俺は、ともかくおかしかったのだ。まともに思考回路が働かず、その油の塗られていない歯車じみた脳を、ぎぎぎと錆び付いた音を不協和音と共に奏でながら導き出した答えがそれだ。全くもって酷い。

話を戻すと、そう僕はあの時、小さなよくいる小学生ぐらいの男の子を見た。それだけでは唯の日常風景の一部である。

ーーー気違っていたのはそこではない。

黒塗りだ。全てが、手が指が目が口が歯が、足が膝が喉が肘が指が爪が耳が白眼が、目が舌が口が顔が躰がーーーただ。黒かった。

なんとなく戦後の墨で塗つぶされた真っ黒な教科書を連想した。今一度言うがこの時の俺は、やはりおかしかった。何故そんなものを想起したかなどもはや解るまい。その時はそう思ったのだ。

駅のホームのベンチに一人ポツンと。電車を待っている様子は無いのに、ひとりぼっちでずっと空を眺めながらその小学生は座っていた。

ーーあぁ、寂しそうだ。可哀想だ。悲しいんだろう。

よく見てみると、しっかりとランドセルを背負っている。黒炭だ。ランドセルでさえ、きちんと黒いものを選ぶなんて、僕は偉いなぁ。良くやったと褒めてやりたい。

俺はやはり、狂っていたのかもしれない。

少年はそのまま空を見上げながら。

「夢」とだけ言い残し、次の瞬間。瞬きでもしたかのように、炭になって消えて無くなった。後には黒い影法師のような黒い跡が青いベンチにこびり付いていただけであった。

その不思議な出来事の後、俺はようやく眠れるようになった。目を閉じればその内闇が僕を迎えに来て黒塗りの世界に連れて行ってくれるんだ。僕は黒が好きだったから。

いつの間にか。部屋は黒く暗く塗り潰され、

たった一人、

ポツンとそこに、

自分の過去の「俺」が■■■■■■■■■■。

ここまで読んで下さり誠に有難うございます。どうでしたでしょうか?

解りましたでしょうか?

え?解らなかった?またまた、ご冗談を。

なんて冗談は置いておいて。

前書きにも書いてあった通り、これが初の作品となります。このようなものが私の初文で宜しいのかな、と思ったりもしたわけですけど・・・。

まぁともかく。本当に読んで下さり有難うございました。

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