第1話プロローグ
〜始業式〜
「これより第65回入学式を始めます」
時は入学式。そしてここには65期生と呼ばれる新入生達が、この体育館に所狭しと並んでいる。人口密度の高さと緊張のおかげでどうも体からの汗が絶賛止まらない。
「それではこの学校に入学する者。1年A組。……」
そんなこんなで入学者の名前が次々と読み上げられる。
「……新海清彦。」
「はい!」
なんとか腹から返事をし、その場で椅子から立ち上がる。これからの学校生活や友人関係、そして豊かな進路実現に向けて希望を胸に光らせる。そう思うとさらに不安で汗が滲む。
因みにこの高校の名前は私立砦城高校という名前で普通科の高校。やや歴史もあり学生服は男子は学ランで女子はブレザー。自由度が高く生徒中心の活動が多いようで特に協調性が求められる所でもある。
そして校長先生のお話が終わり、それに伴い入学式も終わり、各教室に誘導され、それぞれのクラスでHRが始まっていく。
「みなさん、入学おめでとう! このクラスの担任を持つことになった田中です。これから三年間よろしく!」
担任の先生が挨拶をすると軽くこれからのことについて話した。そして先生から授業道具や書類などをもらって教室をあとにした。明日は自己紹介の時間があるから、しっかり内容を考えないとな、と思い帰り道でブツブツと考えながら帰った。
これからの学校生活が楽しみである。