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乙女ゲームは終わったの‼︎  作者: Märchen
10歳〜商売開始〜
14/23

魔女王と日本

ペタペタ こねこね


フェルと私の小さな手がパン生地をこねていく。


「もうちょっとだからね、頑張りなさい」


監修は母ロベリアだ 早速購入した赤い服の上に着たエプロン姿は謎のセクシーさを醸し出す これもまた萌えという奴か


「そろそろフランの実を入れてみようかしら?」


「はーい‼︎」


先日採取したフランの実を乾燥させた物をパン生地に混ぜ込んでいく


「おいしい‼︎」


「フェルったら、摘み食いしないの‼︎」


そういいつつ自分もひとつまみ口に放り込む。

おいしい


こね回した後、生地を休ませる為今日のところはフランパンは置いておく

次はラストスパンを焼く。


こね終わった後、釜戸でパンを焼くがこれには時間がかかる ここで晩御飯にしようと 母が料理をはこんでくる。


今日は昼に買ったチョウザメのステーキだ。


「今日は豪華だね‼︎」


フェルも顔を輝かせている。


「売り上げが伸びてるからよ、次はオベントウとやらをやるんでしょ?」


父上の友人のあの胡散臭い魔女王から存在は聞いてたわ


と母が微妙な顔をして呟く。


「魔女王?」


魔女王とは魔王討伐隊のメンバーの一人、元インフェルノの侯爵令嬢にして現ファンローズ王妃の異名らしい 何でも旅の終わりに若返ったり年をとらなかったり 異常な魔力を持っていたりしたそうだ。

母は何度か会っているらしい


オベントウ・・・お弁当を知っているという事は私と同じく 前世の それも日本の記憶を持っているかもしれないな・・・


日本


私の第一の故郷で特別な意味を持つ国・・・だけど私は私自身の事をよく思い出せない。


家族 友人 趣味・・・は乙女ゲームなのかな?


自分の名前も思い出せない。


唯一思い出せるのは乙女ゲームの事、自分が日本人だということ あちらの世界の常識

そして最期の記憶では 何処かからか転落した事 何かに怯え 焦っていた事だけ。


私は何を恐れていたのか 生まれ変わった今はわからないし 関係ないと思う・・・多分。


だけど私はこの記憶を頼りにこの世界で少しでも有利になれるように頑張るだけ。


「ごちそうさまでした‼︎」


「あら、魔女王みたいな事するのね」


あ 日本人確定したわ。


ついに主人公の前世の記憶を公開。

前正妃のオベントウの情報源はこちらでした


それ以外にも色々ありそうですが

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