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乙女ゲームは終わったの‼︎  作者: Märchen
10歳〜商売開始〜
11/23

買い物開始

誰かが私を呼んでいる


「エルねぇ エルねぇ」


重い瞼を開けると朝日に輝く金の髪に零れ落ちそうな程大きな青い瞳 天使だ 天使がいる。


・・・朝日?


「うわぁぁ‼︎」


「あ、エルねぇ起きた?」


「朝‼︎寝過ごした‼︎」


「エルねぇ、今日はお休みしようよ」


「ごめん・・・」


「ううん、町に買い物に行こうかなって‼︎」


「買い物?」


確かにラストスで得た利益と宿屋の売り上げ上昇により母の賃金も引き上げられた、そのお陰で今家計には余裕が出てきているが・・・。

うにゅうにゅ唸っているとフェルが畳み掛けてくる。


「アニさん言ってたよ‼︎商売するなら身なりも整えなきゃって‼︎」


それは一理ある。

天使フェルの美貌を飾り立てるのはおおいに賛成だ 物の相場を見るのも重要だろう


「そうだね、行こうか‼︎」




インフェルノ帝国 帝都インフェルノ。

この大陸最大の軍事国家にして、最も影響力を持つ国の一つ その首都である。


私達の住むはずれやスラムの方以外は治安も良く活気に満ち溢れている。


「エルねぇ‼︎はやくはやく‼︎」


「待ってよー」


はしゃいで駆け出すフェルを捕まえて最寄りの店に入り、早くも後悔する。


(あ、これイベントに出てくる店じゃないか?)


ロココ調の調度品に可愛らしい、ロリータ風のワンピースや装飾品が立ち並ぶ、明らかにお高いお店

お出かけイベントでヒロインに貢ぎ物をするシーンだったか まずい、貴族御用達の店なのかもしれない。


「おや、お嬢ちゃん達・・・」


「フェル、行くよ すみません 店を間違えましたの」


「あ ちょっとまってよエルねぇ‼︎」

遅くなりました 今日中にまた更新します

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