第4話
国王との、対談も終わり外に出ると
「きゃあああああっ!!!!!!!!!!!!!」
いきなり誰かから、抱きつかれた。
「琴葉姉様。
女性としての振る舞いは、どこに消えましたか。」
その言葉に、ハッと我に返った琴葉は
「ごめんなさいね。
私、ずーーーーっと妹が欲しかったのよ!」
「え」
「話聞いてたんですか。」
国王の爆弾発言の後…
「えっと、時雨さんがいいなら構いませんよ。」
「瑠亜さん!?」
「時雨は婚約者って事でいいな?」
「瑠亜さんが、嫌でなければ。
瑠亜さん、宜しくお願いします」
そして現在…
「琴葉姉様、少し瑠亜さんと出かけてきます。」
「わかったわ。
くれぐれも、竜狩りと、水に気をつけて。
最近、竜が高く売れるみたいだから。
死に物狂いでで襲ってくるわよ」
少し心配そうに琴葉は言うと部屋に帰って行った。
外に出ると
「おー、すごーい。」
様々な店が建っていて人でにぎわっていた。
「どこに行こうか?」
人前ではなくなり、時雨は敬語をやめた
「うーん、時雨さんは苦手なとこありますか?」
「人混みは苦手だな。」
と言うと、「でも、大丈夫だぞ。」と言う時雨に
「あそこに行きましょう」
瑠亜が指で指したのは、楽器専門店だった。
そこに行くと
「すみません、ヴァイオリンありますか?」
「少々お待ち下さいませ」
店員は、急いでヴァイオリンを持ってきた。
「弾いてもいいですか?」
「は、はい」
瑠亜は、ヴァイオリンを構えるとゆっくりと腕を動かす。
すると、美しい音色が流れ出す。
次第に人が集まるが、全員うっとりと黙って聴いている。
瑠亜が演奏をやめると拍手が溢れ出した。
「ありがとうございました。」
ヴァイオリンを返そうとすると
「いえ、そのヴァイオリンは貴方に差し上げます。
貴方みたいな、演奏者だったら、この楽器も喜びます。」
「ありがとうございます。
大切にしますね。」
ニコリと笑い時雨の元に駆け寄ると、
「あそこで、休もうか。」
木の影によろうとすると
「みつけた、水竜!」
「竜狩りか。」
竜狩りは、瑠亜に気づくと、
「この女を人質にしよう。」
瑠亜に触れようとすると瑠亜はその手をガシッと掴み
「はあああっ!!!!!」
地面に叩きつける。
他の竜狩り達は
「どうする?」
「もちろん、水をかけたらあいつは元の姿にもどる。
そして、まとめて、あの女にかかれば簡単だ。」
竜狩りたちは、
「水の波動」
時雨に、水がバシャとかかる。
すると、時雨の体が竜の姿に変わる。
「竜。」
「今だ!!」
すぐに我に返るった瑠亜は
(もし、力が使えるのなら。)
「 炎の渦!!!!!」
瑠亜と、時雨の周りには巨大な炎の渦が巻き起こる
瑠亜は時雨に駆け寄り、
「時雨さん、私の声聞こえる?」
『聞こえる。
お前、オレの事怖くないのかよ』
「うん、怖くない。
むしろカッコイイから!」
それより、できたら私を乗せて何処かに飛んでくれる?」
『分かった。』
少し照れたような声でしゃがみこむ時雨。
瑠亜は時雨の背に乗るとしがみつく。
『行くぞ』
時雨と瑠亜は空へ舞い上がった。