第2話
瑠亜は、朝霧と廊下を歩いていた。
「そう言えば、ここってお城なんだよね。
国王様とか、王妃様や王子様や王女様に挨拶しなくていいの?」
「ハッ!
そうでした!
国王の元に向かわないと!!!!!」
「おい、朝霧。」
「ひゃあ!!?
時雨王子?!」
「そんなに驚かなくても。
目が覚めたのだな。」
瑠亜にニコリと微笑みかける。
(うー、美形オーラは、心臓に悪い。)
そう思いつつ
「はじめまして、私は立花瑠亜と申します。」
「敬語は、いらない。」
「え、そうなんですか?」
時雨は、呆れたように朝霧を見る。
「朝霧、本当に説明していないのだな。」
「だって、いきなり異世界にいらして大変なのに、いきなり説明しても困らしてしまうではありませんか!!!!!」
「まあ、それもそうだな。」
と言うと、瑠亜の手を掴むと
「空間移動」
フッと目の前の景色が変わり、目の前には豪華な服をきた美男美女が座っていた。
「父上、母上、立花佳代の子孫が目を覚ましましたので、連れてまいりました。」
「うむ。
貴方様の名はなんと言うのだ?」
「私は、立花瑠亜と申します。」
ペコリと頭にを下げると国王は、いきなり立ち上がると瑠亜の頭をポンと叩く。
「え?」
「国王は、佳代様の従兄弟なのですよ。」
「え?
ってことは、結構なお年では。」
「人と、我々の寿命はかなり違う。」
「あー、失礼しました。」
「気にするな。
実際、ジジイなんだから。」
時雨は、サラッと爆弾発言をすると国王は、
「時雨、女嫌いだったのに瑠亜様とはしゃべれるのか?」
(え、女嫌いなんだ。勿体ないなー。)
内心瑠亜は、そう思いつつ、ちらりと時雨を見る。
するとこんどは、国王が
「では、瑠亜様。
時雨を、婚約者にしてもらいたい。」
今度は、国王が爆弾発言をおとした。
親が親なら子も子だなー、と瑠亜は思ってしまったのであった。