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100→1サバイバル!~異世界の中で生き残れ!~  作者: 七無空間創設者:魔符侍
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#7.悪戯男の過去と食

~光のエリア~


Z「あれ?この白い石何だろwww」


???「…また一人………獲物を見つけました…彼もまた『終わり』を知らないのでしょうね………しかし…このエリアはもう充分でしょう…次は…近くの『水のエリア』へと参りましょうか…」

ここは砂のエリア…


足場はすべて砂でできており、身動きがとりにくい。


また、接近戦を得意とする者はこのエリアでは苦戦を強いられるのだ。


そのため『接近殺しの砂エリア』とも呼ばれている…


白黒「この砂ジャマやわ;」


白黒は自分の大剣を抱えながら歩いていた…


その時、背後から殺気を感じた。


彼女の背後では、男が一人、今や今やとバズーカ砲を放とうとしていた。


白黒『堂々と戦えばええのに…』


白黒は自分の剣を分解した。


すると大剣は白と黒の双剣になった。


男『やべえ!ばれた!!?』


男は慌てて砲撃を始めたが弾は白黒の遥か上を通過し、逆サイドの岩陰に当たった。


岩は粉々に吹き飛んだ。それと同時に何者かが消えていったのが見えた。


男『あれ?何はともあれ結果オーライか?』


男は戸惑ったが、ホッと胸をなでおろした。


白黒はその間に逃げていた。


白黒「戦うのめんどいわ…あー喉かわいた…飴食べよー」


白黒は呑気に飴を一つ取り出して食べた…


『砂のエリアにて81番脱落(66番)』


そしてここは氷のエリア…


ここではまだフレッドとアーニックが戦っていた。


アー「悪いですがこれまでにしましょう!」


フレ「面白え!やってみろ!悪いが俺は戦犯の弾に当たる筋合いはねえぜ…ファラフィスの分まで…俺は想いをこの一撃にかける!」


アー「フン…いいでしょう…すぐに楽にしてあげます!」


ズギューン!!!


フレ「うっ!!?」


アーニックの放った銃弾はフレッドの左腕に命中した。


フレッドはその場にガクンと片膝をついて崩れた。左腕からは血が流れている。


アー「クックック…所詮あなたもファラフィスのような愚か者だったのです…」


フレ「畜生…」


フレッドは悔しそうに歯を食いしばった。


アー「では…終わりです!」


アーニックはとどめを刺す準備にかかった。


フレッドは昔を思い出した…


~回想~


それはフレッドが15歳の頃だった…


フレ(15歳)「ヘッヘーイ!かかったな!」


ジョ(14歳)「大成功♪」


近所のおじさん「またかこの野郎!」


フレッド達はこの頃からイタズラが盛んだった。


この日もイタズラをしていた…その時だった…


ファラ「今日もやってるのね♪」


フレ「あ!ファラフィス!」


近所に暮らしている少女、ファラフィスはこの時代、イタズラチーム『ジェフィー』のメンバーとして活動していた紅一点だ。


ファラ「これであのおじさんは100回目ね」


フレ「ああ、チョロイぜ!」


フレッドとファラフィスは互いに笑った。


ファラ「じゃあ明日はこんなイタズラなんてどうかしら?」


フレ「それいいな!早速準備に取り掛かろうぜ!」


ファラ「ええ!もちろんよ!」


来る日も来る日も2人はよくイタズラをしては笑い合っていた…


2人は…本当に…仲が良かったのだ…


しかしある日、その仲はもろくも崩壊してしまったのだ…


エド「た、大変だー!!!」


当時の仲間であったエドモンドがフレッド達の所に走ってきた。


フレ「どうした!?」


エドモンドは息を切らしながらもその『悪報』を伝えた…


エド「ファラフィスが…殺された!」


ジェフィーメンバー「何!!?」


ユー「それは、本当なのか?信じられねえな…」


ジョ「イタズラかなにかかい?」


ユーフとジョーイの2人はエドモンドの知らせを嘘だと思っていた…


フレ「ま、まさか…本当なのか!?」


フレッドは違った。慌てていたのだ…


エド「A級戦犯、アーニック・ゼロファイルに射殺されたんだ…今、ニュースでもやってる!」


エドモンドは慌ててテレビをつけた。


ニュースは、ファラフィスが殺されたことを伝えた。そしてアーニックがその殺害を犯したことも…


ユー「なん…だって…?」


ジョ「アーニックって…かつて国を滅ぼしたテロを引き起こした男だよね?なんでファラフィスを?」


ユーフとジョーイもこの光景は信じられなかった。


フレ「そんな…そんなー!!!」


フレッドは泣き崩れた…


彼らしくないが、それほど仲が良かったからなのかもしれない…


フレッドはその日からずっとアーニックを強く恨んでいたのだ…


大切な仲を引き裂いた…冷酷な戦犯を…


~回想終了~


フレ『そうだよな…ここで俺がやられたら…ファラフィスに申し訳ねえ!!』


フレッドは最後の力を振り絞って立ち上がった。


アー「!?…フッ…まあ、その体では何もできまい…ではさようなら…」


アーニックはとどめの一発を放った。


フレッドはその場に立っているだけだ。


アー「クックック…立ってるだけでは何も起きませんよ!」


フレッドは無言で手をかざした。そして人差し指と中指の二本で銃弾をつかんだ。


アー「何!?」


アーニックはうろたえた。


アー『まさか…この銃弾は戦車をも貫通する特殊な弾なんだぞ!何故…何故受け止められる!!』


フレ「戸惑ってるみたいだな戦犯!」


フレッドは手に持った銃弾を親指と人差し指で潰した。


アー「!!?」


フレッドは怯えるアーニックのもとへゆっくりと近づいた。


アー「馬鹿な…嘘だ…私めの銃弾が…やめろ…やめてくれ!!!」


フレ「テメエはここで死んでも実世界では生き返れる…だがファラフィスはもう生き返らない…この一撃は…ファラフィスの無念と…俺のプライドを込めた一撃だあああっ!!」


フレッドはアーニックの鳩尾に重い一発を放った。


アー「うっ!…まさか…こんな…」


アーニックは冷たい氷の上に倒れこんだ。そしてそのまま光となって消えてしまった…


フレ「フッ…これで…よかったんだよな…ファラフィス…」


フレッドはしばらく澄んだ青空を眺めた。そして帽子をかぶりなおしながら氷の上に座った。


フレ「あーいってえー…なんか腹減っちまった…どこかに食いもん落ちてねえかな…」


『氷のエリアにて88番脱落(21番)』


場所は変わりここは光のエリア…


saya「どうしよう…光のエリアで19番の人が殺しまくってる…うぅ…虫より怖いよぉ…」


sayaは怯えている。


saya「でも…お腹すいた…食べ物ってどうしたらいいんだろう…ん?」


sayaは洞窟の入り口の上部に『食事販売所』と書かれている看板をみつけた。


ちょうど空腹だったのでそのまま近づいて中を覗いた。


食事販売所と書かれた洞窟の中には食事のサンプルらしきものが置いてあるだけで人は誰もいない。


saya「ごめんくださーい!だれかいませんか?」


sayaが叫んでも、自分の声がこだまするだけで、人の反応はない。


saya「入りますよー?」


恐る恐るサンプルを見ると、食べ物にかなりの種類があった。


カレーやとんかつなどのメインクラス、もずくやおひたしなどの小鉢クラス、キャラメルやヨーグルトなどのデザート(?)クラスなど種類豊富な食べ物が置いてある。


saya「すごくおいしそう…どうやるんだろう…」


sayaはますます空腹になったので食べ物を出す方法を探した。


すると食べ物サンプルの下に色と数字が書かれているのを見つけた。


saya「この色と数字はなんだろう…」


sayaは辺りを見回した。


サンプルの置いてある棚の左上に説明らしきものが書いてあるようだ。


saya「あれかな?」


sayaは覗き込んだ。


~食事販売所についての説明~

ここは食事販売所である。

諸君の前に置いてあるサンプルは食べることのできる一覧だ。

そしてその下にあるものは食べ物と交換するために必要なエリアの石とその数だ。

指定の石を棚の隣にある石版の上に置き、欲しい食べ物のサンプルを置けば出てくる。


※但し色でしか表示されていないため隣の『色とエリアの判別表』を参考にして揃えるのだ。


~説明終わり~


saya「そうか…判別表は…これだね!」


~判別表~

ここでは指定の色を判別するために置いてある。また、石版の隣には携帯できるように色判別表とメニューを置いてある。欲しければ自由に持っていくがよい。


色とエリア

赤 →火

黄色→雷

緑 →風

水色→氷

青 →水

橙 →砂

白 →光

黒 →闇

虹 →指定なし


以上である。


~説明終わり~


saya「えっと…私は今白1個だから…うーん…白×1か虹×1のものしか食べれないんだ…」


sayaはメニューの中を見た。


どれも条件が高すぎる…特にカレーに至っては8エリアすべての石を必要としていたのだ。


そしてsayaが食べれるものは…


saya「ここだったら…マヨネーズ…醤油…なんか…調味料ばっかりだな…;武器も欲しいし…仕方ない!石集めてこよう…;」


sayaは少し愕然としながらメニューと表を手に取ってその場を後にした。


空ではまた脱落者の情報が流れていた。


『光のエリアにて11番脱落(19番)』


saya「また光…怖いなぁ…;」


sayaは恐怖と空腹が混じったため息を一息ついて歩き始めた…

~雷のエリア~


アイス「お腹空いたな…」


サカーン「ん?そういえばそうだな…販売所は今隠れてるところなんだが…」


アイス「なんでそれがわかるの?」


サカーン「ほれ」(入口の上部を指差す)


『食事販売所』


アイス「えぇ!?」

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