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100→1サバイバル!~異世界の中で生き残れ!~  作者: 七無空間創設者:魔符侍
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#4.禁じられた死

~七無空間運営~


X「ついに19番が動いたか…」


アレン「少し予定よりも早い動きでしたね」


エド「現在は3分前に離れた28番と反対の方向へ向かっています」


X「ということは今向かっているエリアは…」


アレン「恐らく闇のエリア…ですね…」

氷のエリア…


ここではフレッドとアーニックがバトルを展開していた…


その裏で動く人影があった…


???「あれ?誰か戦ってる…」


女はストレートの茶髪を少し撫でて2人の戦いを見ている。


女「私も戦ってみたいけど…めんどいからいいやw」


フレ「おらぁっ!」


アー「何と!」


フレッドの一撃にアーニックはその女の潜む岩の近くに吹き飛んだ。


女『ちょっと!こっち来ないでよ!』


アーニックはその女の気配を感じたが今はフレッドとの対戦が先のようで素早く銃を構えた。


アー「これであなたもあの世へ送ってあげましょう!」


フレ「戦犯ごときに俺は殺されん!」


アーニックの銃弾をフレッドは間一髪でかわした。


女「今のうちに逃げなきゃ!」


女はその場を後にした。


2人はまだ戦っている。


フレ「俺の父さんのためにも…!お前だけはぶっ潰す!」


…一方、こちらは風のエリア…


ユー「ここは…気持ちいい風が吹いてるな…」


ユーフは綺麗な緑に囲まれたエリアで一人考え込んでいた。


ユー「俺…なんでここにいるんだろう…人を殺してまで権利なんてもらえないよ…いっそのこと自殺でもして…」


ユーフがこうつぶやいた瞬間だった。


轟音と共にモニターに情報が映し出された。


~モニター~


今、自殺を考えている者に警告する…

自殺はこの空間では『禁じられている』。


~モニター終了~


ユー「禁じられている…?どういうことだ…?」


???「へっ!そんなの興味ないね!俺はこんな戦い降りてやる!」


するとユーフの近くにいた男が風のエリアにあった崖に近づいた。


ユー「おいお前!やめ…」


ユーフが言い終わる前に、男は飛び降りた。


ユー「…!」


ユーフは声も出なかった。


あんなにいとも簡単に自分を捨てるなんて…


またモニターからの情報だ。


~モニター~


今、風のエリアにて35番が自殺した。

自殺した者は実世界には戻れない。そして生前の存在すらも消去される…

この際に自殺した者の行く末を見せてあげよう…


~モニター終了~


するとモニターは先ほど自殺した男の行く末をVTRで見せた。


35「なんなんだ?これで俺は実世界に帰れるわけだし、関係ないよな!戦うなんて馬鹿げてるもんな!ハッハッハ!」


35番の男の先に鋼鉄のドアが立ちふさがっている。


35「さあ!早く開けろ!死人様のお通りだ!」


ドアは重そうな音を立てて開いた。


35番の男は悠然と入った…


その時、映像が途切れた。


音だけが伝わってくる…


謎の唸り声が響いた。


35「オイ!なんだお前!俺は実世界に帰るんだぞ!そこどけよ!…!?な、なあ、何で俺をそんな目で見るんだ!?やめろ!やめてくれ!!!!」


「オマエ…フヨウナ…ソンザイ……オマエ…ケス…グルゥゥゥゥウゥ…」


35「わぁ!やめてくれ!俺を…殺さないでくれ!!!誰か!助けてくれーーーーー!!!!!!」


何かが引きちぎられる音…男の断末魔が途絶える…そこで音も消えた…


辺りには静けさだけが残っている…


ユー「…自殺しなくてよかった…;」


ユーフは残忍な死に方への恐怖感、そして自分が死ななくてよかったという安堵感が渦巻いていた…


ただ風のエリアにはさわやかな風が吹いていた…

今回は短いけれどここまで!


~七無空間運営~


X「19番はどうなっている?」


エド「今闇のエリアに入りました。近くには25番がいますね…」


X「これは一嵐来そうだな…」


アレン「警戒を続けますか?」


X「ああ、頼む…」

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