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100→1サバイバル!~異世界の中で生き残れ!~  作者: 七無空間創設者:魔符侍
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#3.戦闘・奇襲・共闘・そして危険

~七無空間運営~


X「アレン、現在19番はどう動いている?」


アレン「現在は…光のエリアで微動だにしていない様子です」


X「そうか…続けて監視しておけ…」


アレン「ハイ…」


??3「しかしボス、何故19番にこだわるんです?」


X「エドモンド…『あの男』は危険なんだ…」


エド「…」

ここは水のエリア…


波の音と潮風がそのエリアのプレイヤーたちに心地よい感情を与えた。


ただ1人を除いて…


一条寺「潮風は嫌いだ…;鎧が錆びる;」


常に鎧を付けている一条寺、潮風は大敵のようだ…


一条寺「ひとまず武器をさらに調達しなければ…この金属バットでは与えられるダメージもそう高くはないし、俺の一振りにかかる時間も見てそう簡単にはクリティカルヒットは出ないな…」


ゲーム好きの一条寺、自分について分析をしているようだ…


その時、物陰から黒い影が飛び出してきた。


一条寺「しまった!構えが遅れた!」


???「御命頂戴!」


一条寺「うおおおおお!!!」


一条寺は一か八か持っていたバットをフルスイングした。


男「ぐばぁっ!」


バットは飛び出してきた男の頭にヒットした。

男はドサリと倒れたが、すぐに起き上がって持っていたカッターを振り回し始めた。


一条寺『カッターか…クリティカルヒットになると致命的だな…だがリーチは俺の方が勝っている!ならこうだ!』


一条寺は突然曇ったメガネを外すと、その目を閉じて、バットを構えた。


男「!?」


そして大きく振りかぶってバットを振った!


男「ぐはぁっ!!!」


どうやら一条寺は致命的なダメージを与えたようだ。

男は何も言えずに倒れると、何かの光に包まれて消えてしまった。


一条寺「秘刀、蜻蛉一閃かげろういっせん…」


刀ではなくバットではあるが、彼は自分の好きなキャラクターになりきって必殺技を使ったようだ…


場所が変わってここは闇のエリア…


暗闇の空のモニターに情報が流れた。


『水のエリアにて80番脱落(61番)』


ラリカ「これで3人目かぁ…それにしても、このエリア暗いなぁ…暗殺タイプの私にとってはすごくいいところだな~(笑)」


物陰に隠れて獲物を待っているラリカ。


すると近くに獲物が現れた。

その獲物はアルジを襲わなかった34番の男だった。


ラリカ「あっ!ラッキー♪一気に行こう!」


ラリカは持っている弓を構え、矢をゆっくりと引いた。


34番は全く気づいていないようだ。


ラリカ『今だ!』


ラリカは矢を放った!

矢は一直線に34番めがけて飛んでいった!


ラリカ『よし!もらった!』


しかし…


バキッ!!!


ラリカ「えっ!?」


ラリカは目を疑った。

34番は矢に刺さらず矢の上からパンチを食らわせ、粉々に砕いてしまったのだ!


ラリカ『そんな…嘘でしょ…!?』


34「ったく…正々堂々と戦えよな…」


34番は指をバキバキと鳴らしながらラリカの隠れている岩の方へと向かってきている!


ラリカ『お願い!来ないで…!』


ラリカの願いとは裏腹にどんどん近づく足音…


その時またしても情報を伝える轟音が鳴り響いた!


34「チッ!うるせえなあ!」


34番は音にいらだちを見せるかのように空のモニターを見た。


ラリカ『今しかない!』


ラリカは一目散に逃げ出した!

34番は追って来なかった…


ラリカ『気づかれてたなんて!でも今はなんとか助かったんだよね?危なかった…;』


ラリカは別の物陰に隠れた。


34「逃げたか…まあいい…俺はまず『アイツ』と戦いたいからな…それ以外には興味はない…」


34番もその場を後にした…


また場所は変わり雷のエリア…


60Bのいる場所だ…


『雷のエリアにて74番脱落(1番)』


60B「どんどん来るな…あれ?雷?ここだ…しかも()内の数字は1番…まさか一か!?」


60Bは彼が武器屋で出会った青年、一を思い出した。


60B「確かあいつの番号は1だった!メチャクチャ強かったんだな…;」


60Bはあの時戦わなくてよかったとホッとした。


60B「ってかこの斧重すぎ!もう!激なんて名前はやめて『激重』にすべきだ!」


60Bはヒィヒィ言いながら斧を引きずっている。


???「あれは確か60B…だが…容赦はしねぇぞ…!」


60Bの様子を物陰から見ていた男がいた…

その男は背中に大剣を背負っている。


60B「誰か斧を…ハ…ハ…アックシュ!…ハハハ;ついくしゃみが出ちまったぜw」


60Bのあまりの呑気さに男は少しつまずいた。


大剣を背負った男「ちょっと調子が狂った…次こそ…」


大剣を背負った男が構え直したその時だった…


一「やあ、また会ったね」


大剣を背負った男『…新手か…何なんだあの男は…1番…ああ、さっきの勝者のやつか…』


男は大剣を元に戻して出直すようだ。


一「キミ、今危なかったみたいだね…」


大剣を背負った男は思わず物陰から一を見た。

一の視線は完璧に自分の方を向いていたのだ…!


大剣を背負った男『ひとまず退散だ…あいつ…デキる…!』


男は去って行った…


60B「え?危なかったって?」


一「でも、今は大丈夫…『彼』は逃げて行ったよ…」


60B「???」


60Bは戸惑っているようだった。

自分は一が何者かも知らない…

なのに一は自分に危険を教えてくれた…


彼はいったい何をするために来たのか…


謎が深まっていったのだった…


一「キミ、もしよければ2人になるまで一緒に戦うのはどうだろう?」


60B「えっ!?」


60Bはさらに戸惑った。

彼の言っていることが理解できなかった。


一「ボクとキミが共に行動をするのさ…この戦い…かなり”厄介な人間”が紛れ込んでいる…」


一は光エリアの方向を睨みつけた…


60Bは何かの恐怖を感じたようだ…


60B「わかった!ここは一旦休戦といこう!裏切るなよ?」


一「もちろんさ…」


一は60Bにニコリと微笑んだ。


2人は共に戦うことになった!


場所はまた変わって光のエリア…


景色は綺麗な白に包まれているようだ…


saya「采はどこにいるんだろう…;」


光の道を歩くsayaは親友のあやを探していた。

彼女たちもこの七無空間に飛ばされた時バラバラになったのだ…


saya「光が綺麗なのにすごく怖い…;」


sayaは震えながら采を探している…


saya「あれ?あの人…何をしているんだろう…」


sayaは光の岩場で微動だにせず座っている男を見つけた。

男からは並々ならぬオーラを感じた…

かすかではあるが、彼の体には『19』の数字が表されていた…


saya『あの人…何か危ない気がする…!』


sayaは男に気づかれないようにその場を後にした…


男「…」


男は何も言わず、ただじっとしているだけだった…


だが、危険なオーラは絶えず放たれているようだった…


そう。彼は『本当に危険な男』だったのだ…

~光のエリア・岩場~


sayaの去った3分後…


男「…時は来ました…今私の復讐の時が来たのです…皆さん…そろそろ『終わり』を始めましょうか…!」

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