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100→1サバイバル!~異世界の中で生き残れ!~  作者: 七無空間創設者:魔符侍
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#29.崩壊

~雷のエリア~


サカーン(龍)「ところでアイスに渡しておった特殊な飲み物とはなんだったんじゃ?」


ギランザ「あ?そんなものねえよ!あれは『トーキョー』とかいう世界で貰ってきたただのスポーツドリンクだ!ああ言えば飲むだろうとな!」


サカーン(龍)「フン…お主もやるなあ…」

風のエリア森林部…


今まさにこのエリアで動きを見せようとする者がいた…

それを知らずに歩く者たちもいる…


采「このエリアって空気が気持ちいいよね!」


60B「そういえばそうだな…上空よりかは遥かに気持ちいい!」


60Bたちだ。


動きを見せようとする者は4人のすぐ後ろをついてきている。

しかし60Bたちは誰一人気づいていなかった…


その者はトランシーバーを取り出すと、4人に聞こえないようにひそひそと話しだした。


??1「…聞こえるか?」


??2『聞こえます』


トランシーバーからは別の男の声がした。

その男の声はどことなく眠たいような感じである。


??1「おい…やる気あるのか?まあいい…今4人がお前の近くにいる…まもなく作戦を開始するぞ…」


??2『了解…』


声はあくび混じりに返答をしている。

男はトランシーバーの通信を心配そうに切ると、彼らの行動の確認に戻った。


??1「まあアイツがしくじったとしても、『共闘狩り』の作戦はやめないんだがな…」


彼は4人の行動に気を取られて、足元に気をつけていなかった。

ガサッ!という音と共に彼は木の葉や枝を踏んでしまったのだ。


ヴァル「誰だ!?」


ヴァルグランが振り向くも、彼は素早く木陰に隠れていた。

sayaも心配そうにヴァルグランの様子を見ている。


??1「あっぶね…ここよく見たら変な道だよまったく…」


彼がホッと胸をなでおろして三度観察に戻ろうとして振り向いたとき、そこにヴァルグランがこちらを見ている姿を発見した。

いや、ヴァルグランは彼のもとにいた…


??1「うおわ!?」


ヴァル「なーにこそこそやってんだ?お前」


ヴァルグランに迫られた男はクックと笑い、ヴァルグランとは反対方向へ回り、木陰から飛び出してきた。


??1「バレちゃあ仕方ない!俺は『恋愛反対同盟』改め『共闘狩り』隊長!イヌイとは俺のことだ!」


イヌイは決めポーズらしきものを見せたが60Bを見て驚いた。


イヌ「お前!!お前もそっちサイドだったのか!!」


60B「ジャナイ!お前もこの変な空間にいたのか!?」


采「知ってるの?」


60Bはコクンと頷いた。


60B「アイツはジャ・ナイサン…またの名をイヌイって言うんだ…元の世界空間での友人なんだ。けどまあ…ちょっと変なところがあるんだよ…」


イヌ「貴様!恋愛反対同盟に入っておいて、何という愚行をしている!?」


イヌイは憤慨した様子で60Bに吠えている。

60Bはいきなりのことに少しキレかかった態度で彼に噛みついた。


60B「はぁ!?俺がいつそんな同盟に入ったんだ!?入った覚えはない!」


采「ねえ、あの人なんなの?」


60B「アイツは恋愛にひどいトラウマを持ってて、男女が同じ行動をしているだけで恋愛と捉えるやつなんだ…アイツは恋愛関連を潰すことを娯楽としているんだ…」


采とsayaは信じられないといった表情でイヌイの様子を見た。

心なしか彼は自分たちにも怒りを見せてるようだ。


采「でもなんでこんなことに…?」


60B「俺が知るか!」


イヌ「オラァッ!おノロケはもういい!砕け散れ!この恋愛反対バズーカの手に!」


イヌイは自分の持っているバズーカ砲を自分の方に担いで狙いを定めはじめた。


saya「危ない!」


采「バズーカ!?逃げなきゃ!」


ヴァル「バズーカならこうやりゃいいだろ…」


ヴァルグランは近くにあったドングリをイヌイに向けて投げつけた。


イヌ「うわっ!?何だ!?」


驚いたイヌイは誤って上方にバズーカの弾を放った。

弾は縄のついた木に命中してしまった。

その拍子に縄がほどけて5人の元に倒れかかってきた!


イヌ「げぇっ!マズイ!」


イヌイはその木が何なのかを知っていた。

彼ら『共闘狩り』が仕掛けた作戦の木だったのだ…


??2「あれ?俺が寝ている間に誰か倒してくれたんだ…じゃあもっと眠れるわ…お休み…」


もう一人の男は大きなあくびをすると倒れない木にもたれかかって眠り始めた。


ヴァル「くっ!」


ヴァルグランは木の倒れてこない方向に逃げた。

それについて行くかのように4人は逃げるが途中でsayaが転んでしまった。


saya「キャッ!」


ヴァル「しまった!間に合わない!」


采「saya!!」


ヴァルグランは戻ろうとしたが、自分では間に合わないと思ったのか途中であきらめて影となっている場所の外へ逃げ出した。


saya「誰か…助け…!」


sayaが言い終わらぬうちに木はsayaを下敷きにして倒れてしまった。


采「saya!!!」


60B「大変だ!」


ヴァルグランは無言で倒れた木を見ている。

その様子はかなり呆然としているかのようだ。


ヴァル「…チッ」


ヴァルグランは持っていた岩を地面に置くとそのままその岩の上で横になり眠り始めた。

采は悲しそうに木のもとにしゃがみこんだ。


采「saya…」


60Bは恐ろしげに木を見ていたが、ここでおかしな点に気づく。

イヌイがこの場にいないのだ。


60B「まさかな…」


60Bは木を見つめてそのままじっと立っていた。


場所は変わって闇のエリア…


ラリカ「いろんなところを見て回っちゃおうかな?」


ラリカは弓矢を片手に闇のエリアを散策して次の獲物を探している。

その時物陰から何者かがラリカの前に現れた。


ラリカ「誰ですか!?」


???「…」


彼女の前に現れた男は何も言わない。

彼の姿は白と黒のストライプ柄をしたスーツセットを『13』の番号と共に着ており、黒一色のつば付き帽子をかぶっている。

容貌はどことなく九一に似ていた…

彼はただじっと彼女を睨んでいるようだ。


ラリカ「いったい…目的は何なんですか!?」


13「…」


彼は何も言わない。

しかし彼は懐に手をやっているようだ。


ラリカ「!!」


ラリカはその様子に気づくと、手に持っていた弓を構えて撃とうとしたが、男は素早く矢をかわすとピストルを手に持ち彼女の胸に一発撃ちこんだ。


ラリカ「そん…な…」


ラリカは膝から崩れ落ちて消えていった。


13「…」


13番をつけた男は彼女を撃った後も無言でその場を去った。

表情も全く変えていなかった…


『闇のエリアにて25番脱落(13番)』


一方の雷のエリア…


九一がサカーン、ギランザとの戦いを終えてただ立ち尽くしているようだった。

サカーンとギランザは共に口ひとつきけないまでに潰されていた。

彼らはドサッという鈍い音がしたと同時にそのまま光となって消えてしまった。


19「貴方がたもこれで終わったのです…お疲れ様でした…」


九一は光を見送ることなくその場を後にして次の獲物を探しに向かった…

『雷のエリアにて34番、54番脱落(19番)』

『氷のエリアにて48番脱落(96番)』

『砂のエリアにて90番脱落(66番)』


~光のエリア~


???「なんてまぶしいところなんだ…ここは研究の対象外としよう…」


~砂のエリア~


ミナ「うわーん!ここは歩きにくいよー!このまま光のエリアにいればよかったー!」

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