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100→1サバイバル!~異世界の中で生き残れ!~  作者: 七無空間創設者:魔符侍
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#27.涙と裏切り

~光のエリア~


ミナ「あれ?あそこにあるのは確か…」


~砂のエリア~


???「この砂は…(ペロッ)…うん。まずい」

ここはしーんと静まり返っている氷のエリア…


19番の男がただ一人ぽっかりと空いた大穴の前に立っていた。

大穴から見える水面はゆらゆらとゆれる19番の姿とフレッドがかぶっていた帽子がプカプカ浮いているだけだった。


19「おかしいですね…彼はまだ生きているということでしょうか…」


19番はフレッドの終わりを悟りながらも空中に浮かぶ脱落情報にフレッドを倒したことが載っていない事を疑問に思っていた。

彼が水面を除いてもそこに映る自分の姿とフレッドの帽子だけだ。


19「まあいいでしょう…この下の水温等を見てもそろそろ限界の筈です…お疲れ様でした…」


氷のエリアは氷張り。その下はかなりの冷気を放つ海水だ。

一般の者ならあっという間に凍死してしまうほどだ。

ましてやケガをしているフレッドにとっては塩水で痛みが増す。

痛みに苦しみながら溺死してしまうだろう…


19番はそれを考えたのか、そっと黙祷をささげると次なる獲物を狙ってスタスタと歩いて行った…


彼の去った数分後、穴の中からずぶ濡れになったフレッドがフラフラしながらも這い上がってきた。

だがフレッドの左手は痛みを通り越した何かによって動けずにいた…


フレ「ハア…ハア…いてて…危なかったぜ…ジョーイのイタズラがなかったら今頃俺はお陀仏だったぜ…サンキュー、ジョーイ…」


フレッドは間一髪で生きていた。

19番の一撃をギリギリでかわすとその衝撃でできた大穴の中へ飛び込んだのだ。

さらにフレッドは常に致命的なイタズラをしかけまくる弟のジョーイのおかげで冷気や熱気などに耐性を持っていたようだ。


フレッドは左腕をだらーんと垂らしたまま、近くにあった洞窟の中で休憩をとることにした。

しかしそこには先客がいた…


男「やい!テメー!俺様の場所だ!ショバ代払わねえならぶっ殺してやっぞ!」


フレッドは息をハアハア言わせながら、うつろな目つきでその先客を睨んだ。

男はその不気味さと威圧感に一瞬たじろぐも、自分の頬に気合を入れると持っていたバールでフレッドに襲い掛かった!


男「死ねー!!!」


フレ「!!」


フレッドは突進してくる男に一発蹴りをかました!

男は吹っ飛ぶがなおもフレッドめがけて突進してくる…


男「死に晒せ!」


フレ「…」


男は力強くバールを振り上げて、フレッドの頭部を狙いに入った。

フレッドは何も言わずに男の動きを見ている。


男がバールを頭部に振り下ろそうとした時、フレッドは右ストレートを素早く彼の鳩尾へえぐり込ませた!


男「ガハアッ!」


鳩尾をやられたことで声がまともに出なくなった男にフレッドはとどめと言わんばかりに彼のバールをひったくると彼の頭めがけて振り下ろした。

何かの恨みを晴らすかのように、何かを必死に忘れようとするように、何発も何発も彼を殴り続けた。

フレッドの表情は険しかった。


フレッドが叩き疲れてバールを落としたころには、男の顔はすでにぐしゃぐしゃに潰れていた。

そしてそのまま男は消え去ってしまった…


フレ「ハア…ハア…ハア…ハア…」


フレッドには喋る気力も動く気力も残ってはいない。

そのまま男の血が少し残った血なまぐさい氷の洞窟で体を横にした………

フレッドの目には涙が浮かんでいるようだった…


『氷のエリアにて83番脱落(21番)』


場所は変わって光のエリア…


minamiは光のエリアにある食事販売所の洞窟付近で腰を下ろしていた。

サカーンの返り討ちにより武器を失ってしまった。

彼女に残っているのは彼女自身が拾い集めた石だけだった。


ミナ「眠い……このまま寝ちゃおっかな…」


彼女は緊張感もなく身体をぐっと伸ばして欠伸をした。

その時食事販売所の奥で何者かがミナに向かって発砲しだした!


ミナ「わっ!な、何!?」


銃弾は彼女のわずか左にそれたようで、彼女の着ているパーカーのフードをかすっていた。


minamiは発砲した犯人が次にどこから現れ、自分のどの辺りを撃ってくるのかを気配で察知し、ひらりひらりと舞い踊り始めた。


発砲した犯人は戸惑ったようで、数発撃っても彼女はひらりひらりと銃弾を軽くかわしている。


???『こうなったら…奥の手だ!おらっ!』


犯人は拳銃からバズーカ砲に持ち替えて彼女に狙いを定めると勢いよく引き金を引いてバズーカを放った!


ミナ『…そこだっ!』


minamiは一歩前進しようと感じていたがここは得意の気配察知で3歩後退した。

バズーカは彼女の進もうとした方向に着弾し爆発した。

すこい爆風がかかったものの彼女はサッと光っている岩陰に身をひそめた。


???「くそっ!外したか!この武器は使えない!捨てちまえ!」


犯人は悔しそうにバズーカを地面に叩き付けると新たな武器を調達に走って出て行った。


ミナ「…チャーンス!」


minamiはバズーカを抱きかかえると犯人が隠れていた場所をそのまま陣取った。


ミナ「フフーン♪武器ゲット♪もったいないなあ…こんなに立派なバズーカ砲なのに~」


minamiは半ば嬉しそうに、半ばバズーカ砲をいたわるかのように撫でた。


その時犯人が戻ってきた。


???「おい!俺の場所とバズーカだ!返せ!」


ミナ「武器を捨てたのはあなたなのに?無個性のお兄さん?」


無個性犯人「うっ…うるさい!とにかく返せ!」


minamiの正論に逆ギレする犯人の見た目にそこといった特徴は何もなかった。

そう。犯人はアルジだったのだ。


ミナ「だけど私は返さないよ!…あっ!」


minamiにいいアイデアが浮かんだ。


ミナ「…返してあげるね」


主「えっ!?いいのか!?」


アルジはしたり顔でバズーカ砲に近づいた。

その時minamiはバズーカ砲の引き金に指をやると、そのままアルジめがけて発砲した。

バズーカはアルジの真正面を捕えた。


主「ウッグ…!?なん…で…だ………?」


バズーカはアルジをいとも簡単に吹っ飛ばすと、とどめを刺すように爆発した。


主「!!?」


アルジは声も出せないまま粉々になって消えてしまった…

minamiは消えていくアルジを憐みの眼差しで見送った。

内面に蔑みも見えているようだったが…


ミナ「どう?自ら捨てた武器にやられる気持ちは?…ちょっとスッキリしたなっ♪さてと!何か食べよっと!お腹すいちゃった♪」


minamiは無邪気に石を取り出して販売機のメニューから若鶏のから揚げを注文すると、美味しそうにそのジューシーな肉を食べて次の戦闘に備えていた…


『光のエリアにて64番脱落(49番)』

~氷のエリア~


19「21番と言えば彼の筈ですが…気のせいでしょう…管理人X、ついに貴方はその頭脳まで終わりへと向かっているのですね…」


~風のエリア~


采「ねえ60Vさん」


60B「だーから60Bだって!『ヴィー』は禁句と言ったでしょ~!」


saya「2人とも落ち着いて」


采「えへへ~ごめんごめん♪」


60B「サーセンsayaさん」


ヴァル『あーあ…まためんどいのが増えちまったなあ…まあ、采ってヤツの遊具が増えたから標的が俺に来ることはないだろう…』


采「で、ヴァルさん!その岩に私たちの名前書いてもいい?」


ヴァル「だめ」


采「ちぇ~」


ヴァル『…フラグだったか』

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