#25.終わりとご奇策
~闇のエリア~
ラリカ「ラーメン美味しいな…」
???『アイツ何杯食べるんだよ…』
ここは氷のエリア…
フレッドは水のエリアで消えた27番の男についてまだ考えていたようだ…
フレ「俺はアイツをよく知らない…なのになんでアイツからファラフィスを思い出したんだ…?ファラフィスは既に死んでいる筈なのに………!!?」
そこにフレッドはあることに気づいた。
いや、気づいてしまった。
フレ「そうか…そういやファラフィスには兄貴が一人いるって言っていた…そうか…27番はファラフィスの兄貴だった…そういうことか……!!くそっ!俺はなんてことを…!」
???「そうですか…貴方も『終わり』を見てしまったのですね?」
フレッドは驚きながら後ろを振り返った。
そこには19番の男が彼の前に仁王立ちしている。
フレ「お前は…!?」
19「どうも…私は貴方に『終わり』を告げる者です…」
19番は礼儀正しい素振りを見せているが彼の目つきはどこか冷たいものだった…
フレッドは彼のオーラに気づいたようで戦闘態勢をとろうとしたが、19番の素早い動きに翻弄されてなかなか構えることができない!
さらに氷のエリア特有の氷張りフィールドが構えの妨げを助長している!
フレ「くっ!」
19「貴方は亡き者の兄を潰したことにより彼女の生を終わらせてしまったという心境に苛まれているようですね…」
フレッドの態勢も無視して19番は冷淡な口調で続ける…
19「その心から貴方は既に『終わり』を見ている…例え違ったとしても安心するがいい…どちらにせよ貴方はここで『終わり』なのです…」
フレ「!?」
フレッドは彼の言わんとしていることが半ば理解できていない。
自分が終わりを見てきたとしても、自分がここで終わるということに納得がいっていないのだ。
しかしフレッドは彼のオーラに反論ができないでいた…
19「私は欲の為に溺れ行く人々を終わらせる…つまり人間の存在自体を『終わり』にするためにこの戦いへ参戦したのです…」
フレ「ちょ、ちょっと待てよ!」
フレッドの声は震えていた。
恐怖心かどうかはわからない。ただ無意識に言い返していたのだ。
フレ「だったら、お前も消えることになるんじゃないのか!?」
19番はフンと鼻で一息吐き捨てた。
19「愚かですね…誰も支配者を消すようなことはできないでしょう?つまりは『私以外』の皆さんに消えていただくのですよ…私はそういう所存でこの戦いに参加しているのです…」
フレ「ふざけやがって…!」
フレッドは彼めがけて左ストレートを一発放ったが19番はいとも簡単に彼の拳を止めた。
19「無様ですね…誰も私に傷をつけることなんてできないのですよ…このゲームの支配者にね!」
19番はフレッドの拳を片手で握ったままそれを氷の地面に叩き付けた。
フレ「ぐっ…!!」
フレッドの左手に強い痛みが走った。
氷の地面がその痛さをさらに強めている…
19「さて…そろそろ終わりの時間です…」
フレ「この…!畜生!」
フレッドは左手の痛みにもがきながらも19番を睨んでいるが、19番は無情にも彼めがけてとどめをお見舞いするところだった…
場所は変わり風のエリア…
薄暗い洞窟近くで二人の吸血鬼が戦っていた。
ヴァル「ったく…カタブツが…!」
ヴァジェ「何とでも言うがいい!所詮貴様は落ちこぼれなのだ!ハアッ!!!」
ヴァジェスタスの投げた大針はヴァルグランの左足に直撃した。
saya・采「!!」
岩陰に隠れていた采とsayaは絶句していた。
そのすさまじさに声も出ないのだ…
采「どうしよう…ヴァルさんが……saya?」
采が恐れた表情でsayaの様子を見ると、sayaの様子がどことなくおかしい…
そして采はハッとした。
采「saya!気をしっかり持って!!!このままだと、sayaまで狂っちゃうよ!?」
sayaは采の一言で正気を取り戻したようだがやはり体は震えている…
その狂気と戦っているようにも見える…
それを草むらからじっと見つめている影が2つあった…
キラ「…なあ、このままだとあの女は狂うとか言ってるぞ?ここは合流した方が…」
ビー「ダメだよ!今ここで合流したら俺どころか、君まで蜂の巣だ!」
共闘を誓ったキラとビーだ。
ビーは吸血鬼たちの戦いもそうだが別のものに恐れをなしているようだった。
キラ「だがどうしたら…」
ビーは静かに「任せて」と言うと自分の持つ黒い笛を吹き始めた。
その笛からは得も言われぬ音が森にこだまするようだった。
すると彼のもとに数匹の虫が集まってきた…
キラ「うっ…お前…どうする気なんだ…こいつら、よくみたらGじゃないか…!」
数匹のGに吐き気を催しかけているキラにビーはゆっくりと頷いた。
ビー「そうだよ?それを彼女のもとに送るんだ…俺的には気乗りはしないんだけどね…ほら、Gってさ、よく人に嫌われてるでしょ?彼女もその部類じゃないかなと思うんだ…だから俺はこの子たちを使って彼女を気絶させる…そうすれば彼女が狂うことはない…そう思うんだ…」
キラ「だが、Gで狂うんじゃないのか…?」
ビーは首を横に振った。
ビー「俺に任せて…俺が持っているこの黒い笛は父さんの形見なんだ…だけど皆それを使いたがらない…それはこの笛が『Gしか操れない』から…」
ビーはまた笛を吹いてGたちをsayaの方に送った。
sayaと采はそれを見て騒いでいる…
采「キャー!」
saya「ひゃー!むしー!!!」
2人は吸血鬼そっちのけでわめいている。
しばらくわめいた後、2人は「うーん…」と言って気絶してしまった…
ビー「ね?俺の予想通りでしょ?」
キラ「あ、ああ…」
キラは采とsayaに同情しているようだった。
そんな騒ぎがあっても吸血鬼たちはなお戦い続けている。
ヴァジェスタスが若干優勢のようだ…
ヴァジェ「ハハハハハ!やはり私の常識的な戦い方、そして常識的な考えが非常識な下衆どもを掌握できるのだ!」
ヴァル「くそ…何か手立てはないのか…!?」
ヴァルグランの息遣いは荒い。相当なダメージを負っているようだ。
ヴァジェ「さて…今私は!非常識な吸血鬼まがいをこの手で潰す時がきたのだ!これで…終わりだアァァッ!」
ヴァジェスタスは自分の持つとっておきの大針をヴァルグランめがけて投げつけてきた。
ヴァルグランは避けようとするが左足が思うように動かない。
ヴァル「くっ…俺もここまでか…」
ヴァルグランは悟りながらも自分の持つレイピアを構えた。
そして大針と何かがぶつかる音がした…
まるで何かを告げるかのように…
~風のエリア~
ビー「Gって核爆弾にも耐えたって噂があるらしいよ?」
キラ「嘘だろ?」
ビー「俺にも定かじゃないけどね…」
~空中…また来てよね?~
60B「何この不穏な字幕?」
A.さあ…わかりません…
60B「いや待て!何気にお前も寂しそうにするな!…あれ?このステッキって、あのカレーパンとかいう奴が持ってたステッキだよな?」
A.カレーハンターでは…?
60B「気にするな!えっと?『このステッキの赤いボタンを押すと、空中浮遊の状態が解除されます』だって?よし!ポチッとな!」
A.ついに…やってしまったんですね…
60B「え?…ギャー!!!」
(急激に落ち行く60B…さらば…空中はいつでも君を待っている…)
60B「待つなー!!!ってか助けてー!!!」




