#20.食恨
X「潰れる者を見ること…これは辞められんな…」
アレン「…」
ここは火のエリア…
あくまでも推定ではあるがエリアが溶岩に包まれてしまうまで残り5分を切っていた…
ユーフを思い出し助けに戻るキラはユーフの居た場所に到着した。
だが…
キラ「ユーフが…いない………?」
辺りを見回してみるがユーフの姿は無い。
代わりに何かのメモ用紙が置いてあった…
キラ「これは…」
煌はメモ用紙を拾うとその文面に目を通した。
~メモの内容~
戻ってきても無駄だ。
嘘は言わない。
嘘だと思っても意味はない。
傲慢な性格は互いに持たないみたいでよかったよ。
決してお前を騙すつもりはない。
仲良くなれなくて申し訳なかったが、これも戦いだ。
いいか?俺はもう逃げたから安心しろ。
最後に一つ。
ライラック色した袋が青い袋の中に入っているがそれは相手に投げろ。
爆弾の一種として俺がこのエリアの土を使ったものだ。慎重に使えよ。
………
キラは青い袋の中を見た。
そこにはトラバサミが5つ、ダウジングマシンが2セット、ライラック色の袋が7袋ほど入っていた。
キラ「…ユーフ…わかった………」
キラは仕方なく戻った。
その時、青い袋に入っていたダウジングマシンが左を指していた。
キラが左に進んでいくと、そこにはワープゾーンが設置してあった。
キラ「ユーフ…先に…逃げるぞ…」
一歩ずつ警戒しながらキラはワープゾーンの上に乗った。
光と共に火のエリアが小さくなってゆくのが見えた。
その時に一瞬、ユーフらしき人影が見えたが、あれがユーフなのかどうかはわからなかった…
『77番が脱出に成功…残りワープゾーンは4つ』
水のエリアに次いで火のエリアでもワープゾーンを探す羽目になったギランザは、またしても食事販売所に来ていた。
ギランザ「こうなりゃカレーのやけ食いだ!石の数を確認してと…フハハハハ!ここのカレーは絶品だなあ!で、福神漬けはどこだ?」
ギランザはテーブルの上や下を覗いたりするが福神漬けは置いていないようだ。
ギランザ「なんだよ不親切な場所だな!お?あれは?」
ギランザが白いテーブルクロスの下をめくったとき福神漬けの代わりにラッキョウ漬けが置いてあるのを見つけた。
ギランザ「ヒョッホーウ!ラッキョウ漬けじゃねえか!俺の大好物を置いてくれるたぁ親切なエリアじゃねえかここも!これはいただきだぜえ!」
ルンルン気分で袋を開けた時、ラッキョウが一つ飛び出してしまった。
ギランザ「んだよコンチクショーめ!もっと開けやすい袋で用意しろや…あ?」
落ちたラッキョウを拾おうと屈んだ時、もう一つあったテーブルの向こう側に白く光る床を見つけた。
ギランザ「一度ならず二度も救われたか!ハッハッハ!おっと!カレーカレー♪」
ギランザはカレーとラッキョウ漬けを両手に持つと、ゆったりとワープゾーンに入って行こうとしたその時だった。
59「そうはいくか!このっ!」
59番が販売所に入り込んできて、いきなりダガーナイフをギランザに向かって投げだしたのだ。
ナイフはラッキョウ漬けの袋に命中した。
袋の中にあったラッキョウ漬けは飛び散るようにはじけ飛んだ。
ギランザはラッキョウ漬けを失ったことがショックのようだ。
59「この野郎!それは俺のだ!」
59番の男は続けざまにギランザに向かってナイフと共に突進してきた。
ギランザ「…」
ギランザはナイフの持ち手をスッとつかむと59番ごと壁際に投げ飛ばした。
59番は反撃しようとするがギランザの今までにない殺気に怯み動けない…
ギランザ「よう兄ちゃん…食べ物の恨みは恐ろしいって知ってるよなぁ?」
59「は、はい…」
ギランザ「それを今ここでさらに証明させてもらうぜ…」
59「ヒィィィィ!!!」
2人が会っておよそ1分してだろうか、立て続けに情報が流れてきた。
『火のエリアにて59番脱落(34番)』
『34番が脱出成功…残りワープゾーンは3つ』
『光のエリアにて68番脱落(19番)』
『氷のエリアにて14番脱落(21番)』
『風のエリアにて62番脱落(51番)』
それを風のエリアで眺めている采とsaya…
采「風のエリアでも一人やられてる!」
saya「そうだね…でも伯爵さんは寝てるままだよ…」
采「どうしよう…」
その時、食事販売所にシルクハットがプカプカと入り込んできた…
采「何あれ!?」
saya「帽子が浮いてる!」
ヴァルグランはそれを全く気にしていないかのように眠っている。
帽子「やあお嬢ちゃん方!今、色々な石を探してないかね?」
帽子は調子のいい声で2人に話しかけた。
采「それは欲しいけど…くれるの!?」
saya「ちょっと采、怪しいよ!」
采「くれるものは貰わなくちゃね♪」
采は無邪気に笑っているようだ。
シルクハットは2人の回答を待っているかのようにプカプカと浮いている。
帽子「で、答えは?」
2人「うん!探してます!」
2人の元気な返事にシルクハットは上機嫌だ。
帽子「おめでとう!君たちには石をプレゼントしよう!」
采「わーい!」
帽子「ただ…一つだけQuestionがある」
saya「くえすちょん?」
帽子は空高く浮かび上がり、青い石の絵を指し示した。
采「あ!わかった!青い石が欲しいんだね!はい!」
采が帽子の前に青い石を置いた瞬間、シルクハットの入り口から突風が吹きだしてきた。
采もsayaも突然の風に驚き、吹っ飛んでしまった。
それと同時に2人はヴァルグランの上に乗っかるようにぶつかった。
ヴァル「グッ!!?」
ヴァルグランは2人を見てひと睨みするが、2人はここぞとばかりにシルクハットの方向を指さした。
采「あいつが吹き飛ばしてきたの!」
saya「本当です!私たちは簡単に裏切ったりはしません!」
2人の熱い視線にヴァルグランは呆れた表情でシルクハットの目の前に立った。
帽子「おや?君も石を探してるのかね?」
シルクハットは吹き飛ばしたことは忘れているかのようにヴァルグランに話すが、ヴァルグランは話を聞かずにシルクハットをわしづかみにした。
ヴァル「安眠妨害したな?普段ならめんどいが今回はお前を潰すことにする。あと石返せ」
帽子「石は取ってないですよ?」
シルクハットはつかまれながらもシラをきっている。
それにムッとしたヴァルグランは帽子を激しく振った。
すると帽子の中からロシと名乗った男が落ちてきた。
ロシ「何をするか!」
ヴァルグランはロシをひと睨みした。
ロシは怯えて文句をやめた。
ヴァル「死ぬ前に聞いておこう…お前の望みは何だ?」
ロシは待ってましたと言わんばかりに決めポーズをしながら語り出した。
ロシ「我の名はロシ・マッヴォー!世紀のカレーハンター兼イリュージョニストだ!我が勝った暁には世界中をカレー一色にしてやるのだ!もちろん食べるのは全て我だが!完璧であろう?」
ヴァルグランは半目でロシを睨んでいる。
同時にだらんと肩を落とした。
ヴァル「すごいめんどい…だがお前の血は脂っこい…いや、カレー臭い…食う気力も失せたわ…」
ロシには何が何だかわかっていない。
ロシ「我は最強であろう?だからカレー欲しさに石集めをしているのだ!そして今!カレーに必要な医師の数が揃ったのだ!邪魔はさせんぞ!」
采「私の青い石返せー!」
ロシが販売機に石を置こうとした時、采がロシに突進した。
流石のヴァルグランも予想外の出来事にビビったようだ。
ロシは驚いた拍子に青い石を販売機の下に落としてしまった…
ロシ「貴様ー!!!なんたることを!!!!我の幻術の術中にハマるがいいわぁ!!!」
ロシは怒り狂い、采に幻術をかけようとしている…
ヴァル『マズい…間に合わない!』
saya「采ー!!!」
いったいどうなる!!?
~砂のエリア~
白黒「お?赤い石が落ちてる!ラッキー♪」
~闇のエリア~
ミナ「暗いなあここ…お?これって白い石じゃん!」
~空中(空中終了のお知らせ)~
60B「いや~今回も空中かぁ~…って待て!!!終了のお知らせってなんなんだ!?俺、降りれるのか!?」
※知りません
60B「何だよもう…ん?これは…」
スルスルッ!
60B「なぁ~んだ!毛布か何かが引っかかってたからずっと空中に浮かんでたのか~ハッハッハッハー!…え?…ってことは今取っちゃったから……」
※終わりましたね
60B「…いーやー!!!」
60Bは激しく急降下した!
※人はそれを落下と言う…




