#19.異変
~雷のエリア~
アイス「サカーンさんって彼女とかいたんですか?」
サカーン「思い出したくないな…」
アイス「あ…すみません…(そっか…死んじゃったんだ…)」
サカーン「いいんだ…(あんな女はこりごりだ!この女が天使に見えてくるわい…)」
ここは火のエリア…
ここではキラがユーフに交渉を続けていた…
だが交渉は難航している…
キラ「じゃああんたはここで誰かにやられるのを待つってわけか…?」
ユーフはフッと笑った。
ユー「やられる…ねえ…君、面白いことを言いやがる…」
ユーフがいきなり戦闘態勢に入ろうとしたためキラも思わず身構えた。
だがユーフは攻撃してこない。
それどころかキラの反応を面白がっているようだ。
ユー「ハハハ…冗談だよ…それに、俺を仲間にしても…お前が損するだけだぜ?」
キラ「?」
ユーフは不思議がるキラに自分の左足を見せた。
一旦停止との戦いで撃たれたその左足を…
ユー「つまり、俺はここから一歩も動けない…だから仲間にしちまったらお前も動けなくなる…というわけだ…」
キラ「…」
キラは考え込んでいる。
その時、いきなり火のエリア内でドーンと大きな音がした。
2人は音の方向を見た。
どうやら火山が噴火したらしい。
ユー「おぉ…噴火したか…」
キラは黙って見ている。
だが同時に事の重大さに気づいた。
溶岩が山の頂点からあふれ出てきているのだ!
キラ「…!マズい!逃げろ!溶岩がこっちにくるぞ!」
キラはユーフを連れて逃げようとするが、ユーフはキラに青い袋を渡した。
キラ「…!?」
ユー「行くなら行きな…お前の世界…作りなよ…あとそれは餞別だ…困ったときに使ってみなよ…じゃあまたな…ありがとう…」
キラは迷ったが、仕方なくユーフの元を離れて走り去って行った。
それと同時にモニターからの情報が現れた…
~モニター内容~
火のエリアの諸君に悪い知らせだ。
水のエリアの崩壊による影響が出てしまったようだ。
最も溶岩の威力が大きい火山が噴火し、溶岩が流れ始めた。
その流れる溶岩の速さから、推定で残り11分で火のエリアは溶岩に埋め尽くされる。
であるため水のエリア同様火のエリアを封鎖することになった。
用意されたワープゾーンは6個だ。
無論早い者勝ちだ。
生き延びたければワープゾーンを探すのだ!
=残りワープゾーンは6つ=
現在火のエリアにいる者
『4、34、49、56、59、75、77、85』
~モニター終了~
ミナ「え!?嘘!!ここじゃん!」
ギランザ「あぁ!?またかよ!俺の来るところ来るところでトラブルが起こりやがる!」
ユー「フッ…俺もここまでか…」
火のエリアにいる者たちは落胆や焦燥の表情を見せている。
その中、早くも脱出に成功した者の名が挙がった。
『56番…空中から脱出に成功…残りワープゾーンは変わらず6つ』
ギランザ「あぁ!?鳥人間か56番は!!?」
ミナ「えぇ!?空からってアリ!!?」
異例な成功例に驚きの隠せないプレイヤー…
だが溶岩は刻一刻と迫ってくる…
59「んぁ?あれってそうだよな…見つけたぜ!俺様のワープゾーン!」
4「そうはいくか!」
4番と59番がワープゾーンを巡り戦いを始めたようだ。
そこへ運よく通りかかった者がいた…
ミナ「あ!見つけた!それっ!」
ミナだ。
ミナはワープゾーンに素早く乗ると、光と共に火のエリアを脱出していった。
それと同時に59番が4番にとどめを刺していた。
4番は力なく倒れ、同様に光となった。
59「ヘッ…思い知ったか…さてと…あれ!?ない!!?」
59番はワープゾーンを探したが、見つかるはずがない。
ミナが既に使ったのだから…
『火のエリアにて4番脱落(59番)』
『49番が脱出に成功…残りワープゾーンは5つ』
場所は変わり、七無空間運営…
X達も火のエリアに起こった事態に対応していた。
X「まさか…水のエリアの崩壊でここまで事態が悪化するとは…」
アレン「この火山にいたっては第12回以降噴火しないと聞いています…」
Xはゆっくりと頷いた。
エド「つまり、水のエリアの影響が大きいということですね」
X「そうだな…後このような事態が起こりうるとしたら…」
Xは地図と状況を確認しつつライターをくるりと回した。
X『風かもな…』
彼は不思議な笑みを浮かべている。
アレンとエドモンドは若干疑心を持ちつつも監視に戻っていった…
X『さてと…潰れ行く者たちを見ていくことにしよう………』
~風のエリア・食事販売所洞窟~
ヴァル「ZZZ」
采「初めて見た…」
saya「うん…」
采・saya「鼻ちょうちんだして眠る人って…いるんだ…」
~終わりの見えない空中~
60B「へえ…火のエリアから空中を使って逃げた奴がいるのか~…すごいことするもんだね56番は…え?56番?…俺じゃん!こらー!俺に変な噂つくからやめろー!!」
鳥「ピヨピヨ♪」
60B「あ、可愛い鳥だねえ…ピヨピヨ?」
鳥「ピイ!ピヨピヨピーヨー♪」
60B「ピーヨー♪…可愛いね…じゃ、なくてー!誰か降ろしてーっ!!!」




