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100→1サバイバル!~異世界の中で生き残れ!~  作者: 七無空間創設者:魔符侍
19/34

#18.犠牲

~七無空間運営~


アレン「あと2分という予測は正しいのですか?」


X「あくまでも推測だ…本当に2分で崩壊するかはわからん…だが確実に崩壊はする…さて…次に居なくなるのはどいつだろうか……」


アレン「…」

水のエリア…


残り2分で陸地が水没してしまうと言われている中呑気にカレーを食べようとしているギランザ。

だがカレーを取り出そうとした時にあるものを見つけた…


ギランザ「ヘヘッ!いただきだぜ!」


彼が進む先にあったのはテーブル。

その上には誰かが置いて行ったと思われる福神漬けがあったのだ。


ギランザ「やっぱカレーには福神漬けがなきゃな!…あ?何か忘れてんなぁ…」


彼は水が溜まり始めている床を見て思い出したようだ。


ギランザ「そういやそうだったなあ…食いながら探すか…」


ギランザはワープゾーンを探しに販売所を出た。

しかしたった数歩で足を止めた。


ギランザ「…福神漬け忘れてきちまったぜ。取りに戻るか…」


彼が販売所の入り口に入ったとき、奥で薄い緑色の光を放つ床を発見した。

ワープホールだ。


ギランザ「ヘッ…ついてるねえ…」


ギランザは福神漬けとカレーを両手に持ったままワープゾーンに乗って水のエリアを脱出した。


モニターに34番脱出完了の文字が浮かび上がった。


主「嘘だろ!?あと2つじゃねえか!」


27「くっ!」


フレ「チッ!」


残された3人は慌てて探している。


一方場所は変わりここは火のエリア…


一旦停止を撃破したユーフが撃たれた左足をかばいながら岩陰に座っていた。


その時彼の前にキラが現れた。


ユー「誰だ?」


キラ「俺はキラ……さっきの戦い…見てたぞ…」


ユー「君はさっきの人とグルだったのかい?」


キラは黙って首を振った。

ユーフは半信半疑で彼を見ている。


キラ「もしよかったら……最後の2人になるまで…共に戦わないか…?」


ユーフの瞳には彼が映っているだけのようではあるがユーフ本人はどことなく信じがたい様子だ。


ユー「もし俺が嫌だと言ったら?」


キラは驚いた表情を見せている。

思ってもいない返事が返ってきたからである。


キラ「………」


キラは押し黙ったようだった。


ユー『所詮人間なんて…』


ユーフは人を信じれずにいた。

グラスによるトラウマ催眠術で思い出してしまったあのトラウマが脳裏をよぎって離れないのだ。


キラ『手ごわい…だがコイツを敵に回したら厄介だ……どうにかして…』


ここでまた場所は変わるが、水のエリアでは陸地崩壊まで残り1分を切っていた…


主「お助けえええっ!」


ワープゾーンを探しながらも絶叫しながら走るアルジ。

その先に紫色に光る床を見つけた。


主「あ!あれってもしかして…!!!」


アルジが駆けつけて乗ってみるとくるぶしまで浸かっていた水が突然消えていった。

彼も水のエリアを脱出するワープゾーンを見つけたのだ。


主「やったぜ!ハア…ハア…」


アルジは疲れたかのように座り込んだ。それと同時に彼は別のエリアへと飛ばされた…


『64番脱出完了…残り1つ』


水のエリアに残った27番とフレッドは愕然とした。


残ったワープゾーンは1つ…今いるのは2人…どちらか片方が取り残されるのだ…


フレ「チッ!これじゃあ…」


27「…」


探す2人の前に綺麗な瑠璃色で光る床が見えた。


フレ「あれはワープゾーン…!」


27「!?」


2人は慌てて走った。

遅れたどちらか1人は水のエリアに取り残されたまま水没するのを待つしかなくなってしまう!


フレ『しまった!足の速さじゃアイツ(27番)が上だ!これじゃ俺が…!?』


フレッドは速度を上げる…

しかし突然彼の前に27番が立ちふさがった!


フレ「くっ!ここでも邪魔する気か!」


フレッドがまさに鬼神と化そうとしたその時だった…

27番はフレッドの胸倉を掴むと背負い投げをするかのようにワープゾーンへ彼を投げた。


フレ「!!?」


フレッドには状況がつかめない。


フレ「おいお前!何を…」


27「…いいんだよこれで……」


27番は目に涙を浮かばせながらも清々しい表情をしていた。


フレ「これでいいって…何が…」


27「これで…償えたよな?石のこと……」


フレッドはまだ理解ができない。


フレ「お前…何やったのか、わかってんのか?」


27「わかってる…けどお前は俺の分まで生きろよ…これは俺への報いさ……だから…行け……死んだら俺が償った意味が…なくなるっちまうじゃねえか……」


27番は涙声になりながらも笑顔でフレッドを見送ろうとしている。


フレ「おい!テメ…うわっ!!」


フレッドが27番に手を伸ばそうとした時2人の間に水柱が吹き出した。


27「じゃあ…また現実の世界で会えたら…会おうぜ…フレッド…」


フレ「!!?」


彼は自分を知っている…だが自分は彼を知らない…


ただわかるのはフレッドと呼ばれたときに懐かしさを感じたこと、そして彼自身を犠牲にしてまで自分を助けてくれたことだけだった…


フレ「お前は…いったい…何者なんだ……?」


フレッドの問いも聞かず27番は涙を一筋流し笑顔でフレッドに手を振るだけだった…

しかしフレッドは同時に別の懐かしい姿が見えたような気がした…


フレ「…まさか…お前は……ファr」


フレッドが言う間もなくワープゾーンは彼を別の場所へ転送した。


フレッドが転送されると共に27番の足元にあった陸地が水に砕かれ、彼もろとも流していった。


27『2連覇…したかったな…』


『水のエリアより21番脱出完了…同時に水のエリア水没…共に27番が脱落した』


悲しげな空にモニターと文字が静かに映しだされた…


そして運営では…


X「27番…前回の覇者が敗れたか…」


アレン「21番の犠牲になったようにも思えますね…」


隣ではエドモンドも静かに頷いている。


X「フン…くだらん…」


アレン「彼の望みは『家族の復活』…9年前、彼の家族が今回の戦いに出ていた88番の男に殺された…その無念を無に帰したい…そういう意図で参加した…」


エド「しかし人物の復活は1人が限界だった…」


アレン「今回は妹の蘇生を目的に戦いに来た……そういう経緯でしたね…」


X「フン…」


Xはくだらないという表情でライターに火をつけ、煙草にその火を移した。


アレン「ボス…」


アレンはXを横目にフィールドの監視を再開させた。


Xは不機嫌な様子で煙草を灰皿に押し付けていた…

~風のエリア~


采「結局27番がいなくなったのか…」


saya「そういえば21番の人に追われてた人だよね…」


ヴァル「ああ、あの騒がしい奴らか…」


采・saya「知ってるの!?」


ヴァル「俺の安眠を妨害したヤツらだ…でも潰すのめんどいから寝なおした…」


采「アハハ…」


saya「伯爵さんらしいですね…」


~まだいた空中~


60B「誰かが水没したのか~…俺は空中にいるというのに…ってか表記コラ!まだいたとかじゃなくてお前が降ろさないからだろ!」


※何を、そして誰に言っていますか?


60B「………独り言だ独り言。さて、俺はいつ降りれるのやら………ってかもういいだろ!撃ち落とそうと狙う人もいるし…とにかく一言、助けてー!!!」


次回もお楽しみに…

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