#17.水没近し
~水のエリア~
???「これは…満潮も近いうえに…マズい!早く他のエリアへ移らねば…!?これは…」
ここは七無空間運営…
戦う者たちを管理している中枢機関である…
X「19番を止める者は…いないのか…!?」
19番に相当な恨みを持っている管理人X…
彼的には早くやられて欲しいところであるが未だに情報はない。
アレン「た、大変です!」
彼の部下、アレンが彼の元へ慌ててやってきている。
X「どうした!?」
アレン「水のエリアが…満潮に近づいています!」
Xは鼻でフンと一息すると呆れたかのように座った。
X「当たり前だ…水のエリアは海でできているようなものだろう…12年もやっていて気づかないのか?」
アレン「それが、陸がなくなりかけているんです!」
アレンの形相に流石におかしいと感じたXは水のエリアを観察した。
X「な…なんだこれは…!?」
普段なら満潮でも浮き出ていた陸地がほぼ水没している。
実は19番が一条寺たちを攻撃した際に地割れを起こしたため地盤が崩れてきているのだ!
X「このままでは流石に厳しいだろう…」
アレン「どうするのですか?」
Xは青いボタンを力強く押した。
アレン「ボ、ボス…!それは…!!!」
X「大丈夫だ…エリアへの入り口を封鎖した代わりにワープゾーンを7つ用意した…」
アレンはまだ慌てている。
アレン「7つ…それは…」
X「ああ。1つにつき使えるのは1人までだ…これならば皆逃げられるだろう…」
アレン「それだと…いけないんです!」
アレンの言葉にXは素早く反応した。
X「いけない…とは…?」
アレン「現在水のエリアには9人いるんです…!これだと2名が水のエリアに…」
X「いいだろう…ならば奪い合えばいい!すぐに伝えろ!」
アレン「ハイ!」
アレンはXからの内容を打ち出してモニターに載せた…
そのころ、水のエリアではまさに袋の鼠となっていた男がいた。
27「いや、本当にやめましょうよ…」
27番だ。彼は鬼神と化したフレッドにじりじりと追いつめられていたのだ。
鬼フレ「サテドコカラハカイシテアゲヨウカ…ウデ?アシ?ソレトモガンメンカ?」
27「やめて…本当にやめて…」
鬼神フレッドがまさに襲い掛かろうとした瞬間、轟音と共にモニターが映った。
~モニター内容~
水のエリアの諸君、19番の攻撃により地盤が崩れかけている。
満潮の時刻を考慮すると推定残り7分で水のエリアから陸地がなくなってしまう。
他のエリアへの入り口は誤って侵入する者が出ないよう封鎖されている。
諸君が助かるにはエリア内にあるワープゾーンから逃げるしかない。
ただし、ワープゾーンは1つにつき1度、つまり1人しか使えない。
現在水のエリアには9名。
生き延びたければワープゾーンを探すのだ!
=残りワープゾーンは7つ=
現在エリアにいる者
『12、19、20、21、27、34、57、64、99』
~モニター終了~
27「ええっ!?」
フレ「チッ…19番め…余計な邪魔しやがって…!」
流石のフレッドも27番をとっちめている場合ではないと気がついたようだ。
27「くそっ!探さなくちゃ!」
フレ「仕方ねえ!ここは一旦休戦だ!探すぞ!」
27「(ほっ…)ハイ!」
2人はワープゾーンを探しに走った。
同じ方向に走っているのが何か引っかかるが…
同じく水のエリアにいる者たちは…
主「どおりで水がピチャピチャと…しかもあの34番がるじゃねえか…!くっ!探さなきゃ!生きるためにも!」
ギランザ「ヘッ…余裕で見つけてやるぜ…」
20「ヤベエ!俺様ここで終わんのか!?」
19「…私を終わらそうと言う訳ですね…管理人X…つくづく哀れな方だ………」
皆同様にワープゾーンを探していた…
一方雷のエリア、アイスとサカーンは…
サカーン「ギランザめ…このまま自滅はやめるんだ…俺との決着をつけてから消えるんだ…!」
アイス「確か34番が…それにしても19番はいったい何のためにこんなことを…?」
サカーンは静かに頷いた。
岩陰からは何者かがその様子を見ているようだ。
ミナ「あのおじさん…なんか強そうだなあ…」
ミナだ。
ミナ「でも隣の女の人も強そうだしなあ…う~ん…めんどくさいから2人とも撃っちゃえ!」
ミナは2人を狙い銃を構えた。
ミナ『よ~く狙って…』
彼女が今まさに撃とうとした瞬間だった。
サカーンはその気配に気づき自分の懐からピストルを取り出して一発放った。
銃弾は綺麗な直線を描きながら銃口に入っていった。
銃弾の詰まった銃は煙を上げ始めた。
ミナ「え…嘘…」
ミナは慌てて銃を捨てて逃げていった。数秒して銃は爆発した。
サカーン「逃げたか…」
アイス「誰かいたの?」
サカーン「ああ…岩陰に1人な…」
サカーンは物憂げにモニターを眺めた。
やはりギランザが気になっている様子だ。
ミナ「どうしよう…丸腰だよ~…でも眠いからいいや…枕とか売ってないかな?」
枕は売っていない。
場所は戻り水のエリア…
陸地崩壊まで残り5分…
アルジは必死になって走っていた。
モニターや辺りを気にしつつ7つあると言われるワープエリアを求めて…
アルジ「いったいどこにあるんだよ!?」
その時、モニターに変動があった…
『12番、脱出完了…残り6つ』
アルジ「うわ!もう見つけたのかよ!?」
この情報がさらに水のエリアの者たちの焦燥感を駆り立てた。
ギランザ「12番か…まずそいつから潰す!」
19「フン…6つあるのであれば問題ないですね…」
27「うっひゃあああ!」
フレ「畜生め!」
さらに…
『57番、脱出完了…残り5つ』
主「ゲゲッ!」
ギランザ「オラァ!!ざけんなチクショー!」
2人目の脱出者だ。
残った7人は更に焦っているようだ(約2名を除いて…)。
19「…フッ」
その1人が19番だ。
彼は既にワープゾーンを見つけたのだ。
その時、99番と19番が鉢合わせになった。
99「これは…いただきます!」
19番は慌てず99番に剣を投げた。
99「グッ!!?」
剣は99番の胸部を串刺しにしていたのだ…
99番は数秒経って地面に崩れ落ちて倒れた。
19「お疲れ様でした…」
19番は冷静にその場を後にしてワープゾーンに入って行った。
モニターには19番が99番を倒したこと、そして脱出したことが映し出された。
主「チッ!アイツ、やるだけやって逃げやがった!」
ギランザ「ホウ…面白え…なら希望通りに潰してやるぜ…」
更に20番が脱出に成功したことも映し出された。
これで残りワープエリアは3つとなった…
27「ワープエリアはどこに…」
フレ「この野郎!出てこいワープエリア!」
主「ふええ!!!誰か助けて!」
ギランザ「お?」
崩壊まで残り2分となった時だった…
ギランザが何かを発見した。
ギランザ「うおおお!!食事販売所じゃねえか!」
ギランザは呑気に食事販売所へと入っていった。
ギランザ「さてと…カレーは売ってっかな~?おーあったあった♪ヘヘッ!」
彼は見た目、性格にそぐわないテンションで石を入れ始めた。
取り出し口からはカレーが出てきている。
ギランザはカレーを取り出すと同時にまた何かを見つけたようだ。
彼はそれを見て笑みがこぼれた…
ギランザ「…いただきだぜ!」
彼の発見したものとはいったい…?
~砂のエリア~
白黒「飴美味いわぁ~♪」
~火のエリア~
ユー「さてと…これからどうするかな…」
キラ「お前…ユーフ…だな……?」
ユー「?」
~水のエリアを除くどこかの空中~
60B「本当に何が起こってるんだろう…そうだ!モニターにぶつかれば…!」
スカッ…
60B「くそぉーっ!残像かよ!見てろよ畜生め!俺は絶対に降りてやるからな!!」




