#11.トラウマ催眠
~七無空間運営~
X「27番と21番はともかく、19番はいまどこにいる?」
アレン「そうですね…現在は水のエリアに向かっています…」
X「うむむ…思ったのだが…何故雷のエリアはここまで死者が多いのだ?」
エド「恐らく、そこに好戦的な者が集まっているのではないでしょうか?」
X「うむ…」
ここは雷のエリア…
ユーフは倒れているジョーイを無言で見つめていた…
ジョーイは光となって消えていく…
それでもユーフの眼に光はない…
???「よくやりました…さて…もう一仕事です…」
ユーフの後ろから黒髪で端正な顔立ちの青年が現れた。
ユーフは無言でうなずいた。
???「ボクの手にかかればこれくらいの催眠は簡単だよ…やっぱり自分の手を汚すよりもこの方が気持ちがいいね…」
男は笑みを浮かべた…
ユーフがこの男と会ったのは数分前に及ぶ…
~風のエリア~
ユー「自殺がダメなら…罠でも作るか…」
???「キミ…頭がいいね…」
ユー「誰だ!?」
男はフフンと笑った。
グラス「ボクはディエル=グラス。催眠術が得意なんだ」
ユー「!」
ユーフは驚いた。
ディエル=グラス。彼は現実世界でも有名な催眠術師であり、彼の催眠で8つもの国を滅ぼしたとも言われる人物なのだ。
ユー「いったいなぜここに…!?」
グラス「簡単な理由さ…木箱を開けたらここにいた…ただそれだけのこと…」
グラスは冷静さを保ったまま指をパチンと鳴らした。
ユー「!?」
ユーフはどこか異空間へ飛ばされたような感覚がした。
グラスがどこからか話しかけてくる声がする…
グラス「ボクの催眠にはちょっとした特徴があってね…天才、そしてトラウマを持つ者には格段とかかりやすくなるんだ…悪いけど君にはボクの下僕となってもらうよ…」
ユー「!!?やめろ!!やめてくれ!!!」
グラス「無駄だよ…いくらあがいても…ボクの術からは逃れられない…」
ユー「くそっ!…!!?これは!!?」
ユーフの脳裏に浮かぶ幼少時代のトラウマ…
幼ユー「お願い…やめて…!」
いじめっ子A「カスは黙ってな!これがお前の宝物だったな…」
いじめっ子Aの手には金のペンダントが握られている。
幼ユー「やめて!やめてよ!」
いじめっ子B「おっと!そうはいかないぜ!」
ユーフは3人がかりで抑えられた。
いじめっ子Aはそのペンダントを地面に叩き付けると踏みにじり始めた。
幼ユー「やめて…お願い…やめてよ!!!」
いじめっ子C「ハッハッハッハ!!!見てみろよ!弱虫ユーフがまた泣いてるぞ!」
いじめっ子B「ママもパパもいないのに誰に頼るんでちゅかね~?」
いじめっ子たちは大笑いだ。幼少期のユーフは泣いている。
いじめっ子A「このままドブに捨ててやろうぜ!」
幼ユー「ううっ!やめて!!!」
しかしいじめっ子たちはやめない…
そしてペンダントはドブに捨てられ、その汚い流れの中へと消えていった…
ユー「やめろ…やめろおおおお!!!」
その時、ユーフの何かが切れる音がした…
グラス「フッ…かかった…」
グラスは冷酷な笑みを浮かべた。
ユー「…」
ユーフの眼は既に生きる光を失っていた。
グラス「そのまま消えるのもありだけど…まずはボクたち2人になるまで他のゴミ共を排除しようか…」
グラスは雷のエリアを指差した。
グラス「まずはこっちから行くよ…ゴミが溜まっている気がする…」
2人はそこへ向かい、ユーフはジョーイを殺したのだ…
ユーフ、グラスの近くに武器を取られて大の字に寝ている60Bがいる…
更には草むらの中に34番の男、そして洞窟の入り口にアイスとサカーンが様子を見ている。
グラス「まずはあの56番を排除して来い…」
ユーフは黙って60Bのもとへ向かう。
60Bはユーフが来るのに気付いた。
同時にユーフがユーフでなくなっていることにも気づいた。
60B「ヤバい!コイツ…ユーフじゃない!」
60Bはスクッと立ち上がると「俺の必殺技を食らえ!」と身構えた。
ユーフは一瞬うろたえた。
60B「今だ!必殺!逃げる!!!」
60Bはまるでバイクのような速さで逃げていった。
ユーフは追おうとしたが、グラスが静止した。
グラス「追うのはやめよう…まだ近くに3人いる…」
洞窟からはサカーンとアイスが懸命に身を隠している。
サカーン「アイツはマズい!」
アイス「なんで?」
サカーンはひそひそ声でアイスに伝えた。
サカーン「75番の後ろにいる47番…ヤツは最強の催眠術師…お主どころか、俺でさえも催眠術からは逃れられない…ヤツに操られたが最後、身が滅ぶまでヤツの下僕として生きてかにゃならん…」
アイス「そんな…」
アイスは息をのんでグラスの動向をうかがった。
グラスは別の草むらを指差している。
サカーン「草むらの奴が見つかってしまったか…ん!!?あやつは!!?」
サカーンは目を見開いた。
草むらの男は34番の男…その瞬間、サカーンは思い出した。
サカーン「あやつがギランザ…俺と相討ちになったライバルだ…」
アイス「あの人が…強そう…」
サカーン「強そうなのではない…強いんだ…」
サカーンはじっとギランザを見守った。
ギランザ(34番の男)「ほう…催眠術か…おもしれえ…かかってこいよ!操り人形さんよぅ」
ギランザは鋭い威圧感を醸し出している。
ユーフは戦闘態勢だったが、グラスがそれを止めた。
グラス「いいだろう…ここは一旦引くとしよう…行くぞ下僕…」
ユーフは構えながらもグラスと共に下がっていった。
ギランザは「ケッ」とつまらなさそうに歩いていった。
サカーン「やはりギランザはいたか…この戦い…面白くなりそうだ…!」
サカーンはニヤリと笑みを浮かべた…
場所は変わってここは火のエリア…
一旦「41っていッたらあのイタズラ男だったなァ…ヘッ!殺されてンのかよ…だせえなァ!」
一旦停止は笑っている。
そこに170cmくらいの男が後ろから現れた。
???「何だい?41のヤツに殺されかかったのかい?」
一旦「あァ!?」
一旦停止は振り向いた。同時に一旦停止はその男に見覚えがあった。
一旦「お前…libraじゃねえかァ!」
libra「よう」
libraは手を差し出した。
libra「ちょっと同盟を組まないか?」
一旦「俺が断るわけねえだろ!もちろンいいぜェ!」
一旦停止とlibraは共闘を誓った。
その近くに黒い影が迫っているとも知らずに…
???「風のエリアはいったいどこなんだ…ん?あれは…相手は2人…遠距離の武器か…行けるな…」
~氷のエリア~
ラリカ「寒いよー;あ!販売所!石もいっぱいあるし、何か食べて温まろうっと♪」
~砂のエリア~
白黒「あかん;やっぱ動きにくい;やったら風のエリアとかに向かうのもアリや」
~水のエリア~
ハルト「…釣れないね」
一条寺「釣りってそういうものさ…俺はこの静けさがいいんだ…おっ!」
ハルト「かかった!」
一条寺「秘技!蜻蛉一閃!」
ザバアッ!!
ハルト「…」
一条寺「…何でサバ缶が釣れるんだよ;」




