表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
漂流のシルエット  作者: 木里 いつき
本編 漂流のシルエット
31/33

溺れたっていい

カキーン!!!!



グラウンドに響き渡る金属音。

大和が渾身の力を込めて放った打球は、美しい弧を描き、ホームランとなった。


歓声が爆発し、校庭全体が熱狂に包まれる。

私も、声を嗄らして彼の名を呼んだ。



私は、確かに変わり始めている。


孤独を埋めるための、あの宇宙人との夜は、もう遠い過去の出来事だ。



勉の温かい愛と、美咲と大和の揺るぎない友情が、「青春」という鮮やかな文字となって、私の心の隙間をゆっくりと、けれど確実に埋めていく。


まだ、根無し草のクラゲかもしれない。

それでも、勉の手を握るたびに、冷たい触手が、温かい人間の手に変わっていくような気がする。



「お前がクラゲなら、俺がどこまでも連れて行ってやるよ。どんな深い海だって」


「ふふ、勉って泳げるの?」


「溺れたっていいさ」


秋の優しい風が、図書室の窓をそっと揺らす。


愛と友情の光を浴びて、クラゲの私は、未来という名のまだ見ぬ海へと、確かに流れていっている。


全てを解決しなくてもいい。


未完成で、不確かでも、私達の持つ希望は、明日へと進むための確かな力となるから。


これにて完結!ありがとうございました。


後日談や、勉視点での話をこれからも書く予定ですので、ブックマークしてお待ち下さい。

感想、よければ星をポチッとお願いします!! 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
今、その世代の子にこそ読んで欲しいって思う作品でした。 この先、主人公たちは色々な場面でまた悩むのかもしれない。 それでもきっと乗り越えてくれるような気がします。 願わくば、何年先も2人は一緒に笑っ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ