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大好きな彩葉

彩葉が行方不明になった。

 そう、彼女の両親から連絡を受け、慌てて彼女の家に向かったが、改めて直接そう告げられる。俺はどうしたらいいのかわからず、その場で棒立ちするしかできなかった。

 そんな俺の様子に、彼女の両親は残念そうに肩をすくめ、悲しそうに目を伏せた。

 警察にも相談はしているそうだが、彼女の行方が分からなくなったタイミングや、今までの言動から考えて、家出などは考えられず、誘拐されたのではないかという話らしい。

 彩葉が…誘拐された?しばらくその言葉は俺の喉に引っかかり、うまく飲み込むことができなかった。

 心当たりのある場所や、犯人はいるか聞かれたがさっぱりわからずただただ悔しくて、唇を噛む。

 帰り際、彼女の両親には何もできていないのに、弱々しい声でお礼を言われてしまった。

「彩葉…」

 情けない小さな声で彼女の名前を呼ぶ。もちろん、応えてくれる彼女は今はいない。なんで、なんでこんな目にあってしまっているんだろう。

 とぼとぼと、肩を落としながら自宅へ向かう。玄関のドアに鍵を差し込む。左に回したときに違和感を覚える。

「ん?」

 鍵が開いてる?

「ひっ、うわ、あ、誰だお前?!やめ、うわっ…あっ」

 突然玄関のドアが内側から勢いよく開けられ、中から女の子が出て来る。その子に手を捕まれ、勢いよく引きずり込まれた。そのときに転び、何処かに頭をぶつけ、俺の意識は暗転した。

あ、あぁ!やまとくんやまとくんやまとくん!やまとくん!!好き、好き、好き、好き、大好き、愛してる!やっと私に気づいてくれるね。これからずーーっとずっと、一緒だよ?

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