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震度8  作者: そらのき
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8話「つじつま」

第8話 「つじつま」

私はずっと思っていた。美術の授業の時の揺れでは緊急地震速報が鳴らなかった。あの大きい揺れの時も。ただ緊急地震速報がなったのは津波の時だけ。ずっとおかしいと思っていた。

誰かが揺らした?いや、それは不可能だ。あんなに大きい揺れを出せる人がいるわけが無い。私は図書室にある"地震"についての本をたくさん読んだが答えは得られなかった。本を探していると、見覚えのある本を見つけた。そう、私がループに成功した本だった。だけど今はループしたいと思わない。けど本の続きが気になったから本を読むことにした。しおりを挟んだ次のページをめくると「異常区域の作り方」という内容だった。よく読んでみると、地震のように自分自身で激しい揺れを起こすことができるとか。15ページの内容を何度も読み返した。

また変なことを考えてしまった。殺した代理人、揺れを起こした人、鍵穴を変えた人、全てが同一人物なのでは?ということ。

こうすることにより自分の調査の難易度を少し下げようと思った。

でもなぜこんなことをする必要があるのだろうか。


と思いながらも他にも何かが書いてあるかもと思いページをめくる。そこには「ボーッとしてしまう人必見 その間に何かをしてしまっているかも?」という記事の内容だった。今は関係ないと思いページをめくった。その後全てのページを読んだが、特に何も無かった。けど損した気持ちにはならなかった。ずっと読み終えたかったから。

気づくと夜になっていて図書室で眠っていた。廊下が騒がしかったので図書室から出て見に行くとそこには子供の顔がぐちゃぐちゃになった死体があった。私は気づいた。これは亮太だということを。

次回 第9話「知ってしまったから」

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