7話「代理人」
第7話「代理人」
屋上に一番乗りで到着し、4階の倉庫から布団を運び出し、それぞれ図書室、音楽室、理科室に分けた。きちんと図書室は女子、音楽室、理科室は男子という配当を決めた。私が。ある程度の準備が整い、人も集まってきて落ち着けるようになったので図書室に向かい、状況を整理した。私にはいくつかの疑問点がある。まず、坂本くんが地震が起こる前になぜか小学校の校門にいたということ。私は一瞬変なことが頭をよぎった。坂本くんもループしている?いやそんなことはないだろう。別に後悔することもないだろうし。2つ目の疑問点、なぜか鍵穴が変わっているという事。いつ変えた?私が今日登校する時は変わっていなかったはず。3つ目の疑問、血の匂いがした事。誰かが家でケガをした?そう思いたかったけど、明らかにそんな具合ではない匂いだった。だけど誰かが死んだとかは考えたくなかった。4つ目は、前はいた愛美ちゃんがいないこと。これは別に関係ないはず。
この3つを無理やり繋げるとしたら坂本くんがループして家に侵入して、鍵穴を変えてから誰かを殺して窓から逃げた?いや意味が分からないしそんなことする必要も無い。もう分からない。
ある程度考えが収まった後、私はあることに気づいた。私はもう。過去に戻れないということ。それはなぜか。あの本を学校に置いてきたから。だからこの1回で考えを整理するしかない。
そう思うともっと頭を悩ませた。
そういえば今一番やらなくてはならないのは両親を殺すことだ。花菜と亮太を殺した両親を。
そうして小学校の中を歩き両親を探す。全然見当たらない。
すると後ろから方を叩かれた。坂本くんかな?と思い後ろを向くとそこには誰もいない。いや、いた。身長が低いだけだった。
そこには花菜と亮太がいた。
「うちでママとパパが死んじゃった」
と亮太が言った。亮太の目は真っ黒だった。心が死んでいる。きっと亮太も両親が死ぬのを願っていたのだろう。
では誰が両親を殺したんだろうか。
私の代わりに殺してくれた代理人がいる。
「お礼しないと…。」
私は再び図書室に戻って状況の整理を始めた。
おっと。丁度津波が到達したようです。
次回 第8話「つじつま」