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震度8  作者: そらのき
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6話「過去」

6話「過去」

8年前、私が8歳の頃、花菜(はな)亮太(りょうた)が産まれた。その時お父さんは出張で仙台にいたので、お父さん無しで私が見守って産まれた。




お父さんは出張に行っていた…はずだった…。

1年ほど前、私はいつも通り早苗と部屋で通話をしていた。すると近くで着信音が聞こえた。私はその日たまたま両親が寝ている寝室で電話していたので、お父さんの携帯があった。その時悪ふざけで電話に出なければ良かったと今でも後悔している。私は男の声を出すのが得意だったのでノリで電話相手の人と喋ってしまった。

「岩井くんはいつ空いてるの〜?」

そう聞かれヒヤッとした。だけどそのまま

「うーん。日曜日かなー。でもなんで〜?後危ないじゃん。」

と言ってしまった。まだ浮気とは思いたくなかった。というかまだ疑っているだけだった。けど

「え?いつもやってることをやるからに決まってるでしょ!!奥さんいるけど岩井くんかっこいいから浮気許してくれるよー!」

そう言われお父さんの本性を知ってしまって気分が悪くなった。同時に、通話していた早苗とも気まずくなってしまった。

そこからお父さんとは話さなくなった。

お母さんも浮気していた。お母さんはお父さんの浮気を知ってから一週間ぐらい経って早苗と一緒に下校している時、たまたまアパートに男の人と一緒に家に入るところを見た。

もう、この2人はダメだと思い両親とはしばらく話していない。

そして私は知っている。花菜と亮太は津波での事故死ではない。確信は無いが2人ならやりかねない。どちらかに落とされて死んだ。私はそれを知っている。もういい。どちらが殺したかを探す時間なんてない。だからどっちも殺す。もちろん直接殺すのでは無い。トラウマにはなりたくないから。家のドアを全て封鎖し、津波に溺れて死んでもらう。そうしたら事故死になる。家に着いた。まずは花菜と亮太を避難させないと。花菜と亮太は今日学校が休み。だから家にいる。鍵穴に鍵を差し込む。あれ?鍵が刺さらない。



「鍵穴が変わってる…。」だけどそんなに支障はなかった。なぜなら窓が開いていたから。家に入ると共に嫌な匂いがした。血の匂い。私はその匂いに耐えきれず早苗の所に走って戻った。早苗のところに向かうと坂本くんがいた。そしてあの大きい揺れが起きた。私たちは落ち着いて屋上に向かった。11000円で買ったもの達を持って。そして早苗と手を繋いで。

次回 第7話「代理人」

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