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震度8  作者: そらのき
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2話「日常の崩壊」

第2話です。30分クオリティです。お優しい目で見てください。

第2話 「日常の崩壊」

校庭には坂本くん、4組の(はやて)(のどか)3組の愛美(まなみ)がいた。他にも20人ほど人がいたが、私が知っているのはこの4人と、早苗だけだった。私はポケットに何か入っていることに気がついた。左ポケットの中に手を入れてみると学食を買うために用意していた1000円札と親から盗んだ10000円の入った財布、右ポケットにはメガネの入ったメガネケース、そして胸ポケットに生徒手帳が入っていた。生徒手帳の中を開くと推しの写真、元カレとのプリクラが入っていた。生徒手帳をあまり触る機会が無かったのですっかり忘れていた。こんなに激しい揺れが起こっているのに私は何を考えているんだろう。そう我に返った頃には校庭にいたはずの人達が校門の方に走っていた。それに続き私も早苗と手を繋ぎ走った。走りだした頃には揺れがある程度治まっていた。最近私はボーッとしてしまうことが多い。ボーッとしている間に私にしてきた相談や周りの問題が解決してしまうことが多い。5分ほど走ると避難場所に指定されている小学校に到着した。小学校には既に100人近い人が集まっていた。人が集まっているところに向かいスマホを開く。学校にいる時は電源を切っていたので気づかなかったが、どうやら緊急地震速報が来ていたようでスマホには、うちの地区の情報がかかれていた。「○○市、津波の心配あり。高さ10m」と書かれていた。私は津波の経験がないのでこの速報の重大さがよく分からなかった。だけど、周りの人達が屋上に避難しているのを見て、急いでそれに続いた。もちろん早苗と一緒に。中に入ってみると、どうやらこの小学校には相当強い耐震性があるようで私の学校とは違い蛍光灯も落ちていないし、机も倒れていなかった。さすが避難場所になっているだけある。屋上に到着し、避難してきた道を眺めていると奥から水が迫ってきているのが見えた。明らかに見たことの無い高さの水。私はまたボーッとしていた。周りを見渡すと早苗がいなくなっていた。焦って校庭を見ると1人の制服を着た女子がいた。恐らく早苗だろう。私が早苗だと思って手を繋いでいた人は3組の愛美であった。

第3話 「別れ」

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