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震度8  作者: そらのき
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最終話「おやすみ」

最終話 「おかえり」

強い揺れで目が覚める。





今日もいつもと同じ日常を過ごすのかと思うと体全身がだるくなる。

私はいつからかここで過ごすことが日常と化していた。私は幸せだったんだ。お母さんとお父さん、亮太と花菜と暮らしていた頃が…。






半年前、両親が死んだ。私は涙を流した。死因は殺人だった。犯人は捕まっていない。

私はトラウマにより心が病んでしまった。医者からは解離性同一性障害と診断された。そして死んだはずの両親の幻覚も見えるようになった。





数日して気づいたことがあった。両親を殺したのは私なのかもしれないということ。でもそんなことを考えたくはなかったので、忘れることにした。




俺は人を殺してしまった。女友達と飲んだ帰りただ酔っていただけだった。間違えて知らない人の家に入ってしまいそのまま眠りについた。2人は何も言ってこなかったので、俺の家に侵入してきたという勘違いをして殺してしまった。



時は戻り現在。




私はこの揺れを通して分かったことがある。両親はすでに亡くなっていた。鍵穴が変わっていたのはきっと他の人達が住み始めたのだろう。私は半年前の記憶の状態で止まって生活していたんだ。私はいつも家からは登校していない。きっとほかの家から登校していた。私はもうよく分からない。もう1つの人格に分からないことばかりだ。まだ疑問がある。なぜ坂本くんが揺れが起こる前に小学校の校門の前で待機していたのか。まだ謎だった。



だけどあの本を読んでだいたい分かった。

坂本くんはループ出来る訳では無い。



きっとだれかがここを異常区域として作ったんだと思う。

それを坂本くんが知っていた。

ということは坂本くんのすぐ近くに協力者がいる。


その協力者がおそらく私。


つまり俺。



俺は多重人格。



1日前、私は家族の家であろう場所に向かった。そこは誰も住んでいなかった。その代わり坂本くんともう1人の(おれ)の研究室になっていた。そう思いたくは無いが、どうやらもう1人の私は両親を殺して、死体をそのままにしたのだろう。だから私が入った時、血の匂いがした。鍵穴が変わっていたのは、計画がバレないようにするためだったのではないだろうか。私が計画に気づかないために。




でもまだ疑問がある。それは、なぜこの地域を異常区域にして揺れを起こしたのか。実際に説明してもらうしかない。

私は図書室を出て歩き出す。坂本くんを探すため。

坂本くんを見つけた。坂本に全ての事情を聞き理解した。






準備はできた。

私は図書室からあの本を持ち出し、早苗と共に屋上に向かった。

屋上から見る景色はまるでオーロラがその場にあるかのように水が輝いていた。






準備はできた。

私は早苗と手を繋ぐ。

もう一度あの日に戻り全てを止める。

私と早苗は本に書いてあるとおり目を瞑り、屋上から飛び降りた。




時は半年前に戻ることが出来た。この日私のもう1人の人格が私の両親を殺す。だから私は友達に誘われた飲み会には行かず、お母さんお父さんが帰ってくるまで早苗と家で団欒(だんらん)をした。

数時間後、両親、弟と妹は無事家に帰ってきた。

「ただいま」

と家族が発言する。

「おかえり」

私は早苗と共にそう答えた。

これでずっと一緒、みんな平和。




私は「浮気」という言葉を自分の脳から忘れさせる。

とても安心した。これでずっとみんなと一緒に生きれる。過ごせる。




そう思った途端、すごく大きな揺れが起こった。




家の照明、棚、食器などが全て落ちてくる。

私たちに食器棚の破片が降り注ぐ。

突き刺さる。痛い。苦しい。私たちは手を繋いだ。

もういいみんなで共に死ねば一緒だ。

私たちは笑顔で血を流し共に倒れた。





惜しまい。

ここまで見ていただきありがとうございました。

ストーリーを収束させるようにさせた結果このような終わり方になりました。

私的には早苗ちゃんと茜のカップリングが推しです。

出会えて良かったです。

ではおやすみ。

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