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TSエルフさんの酒飲み配信~たくさん飲むからってドワーフじゃないからな!?~  作者:


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334/351

【箱】※グロ注意?【食べてみた】

『海ミミックはカニっぽいし山ミミックはテリーヌでよく分かんないけど、ベーシックミミック結構グロくない?』

『分かる。普通に目玉置いてんの草』

「あー、グロ注意ってしておくべきだったか?」


 乾杯の音頭を取り終わり、さぁ食べようとしたところで視聴者たちからそんなコメントが流れてきた。確かに食べやすいようにカットしたベーシックミミックの塩釜焼きをのせた皿の上にはベーシックミミックの目が4個ほど転がっている。


 俺としてはマグロの目玉の煮つけを食べることとさして変わらないんだが、苦手な人もいるもの間違いないか。まぁ下げることはしないんだけども。せめてタイトルに"※グロ注意"とか記載しておこうか。――よし、OKっと。


 では改めて……塩釜焼きから食べてみようかな。ベーシックミミックは基本的にどの部位も食べることができる。それは目以外の内臓――ホルモンもその限りではない。当然ミミックが生物である以上、内臓にはミミックが食べたものがあったのだが、そこは抜かりない。しっかり冒険者組合で解体してもらった際にきれいにしてもらったからね。

 ただ、ベーシックミミックの内臓って真っ黒なんだよね。今回はしっかり焼いているから問題ないだろうが、焼き肉しようとするとどれくらいでいい具合に焼けたのかわからないかもしれないな。


 まずは箱部分をナイフとフォークで一口サイズに切り分けて口にして咀嚼する。ふむ、見た目は木材でもちゃんと肉だな。今まで食べた肉の中では豚が近いか……?なかなか歯ごたえがあるし、塩釜焼きのおかげで程よく塩味が効いてて美味い。

 もしかしたら塩辛くなっちゃうのではと危惧していたが、そんなことにはならず一安心。……うん?なんかオーロラがすごい服引っ張ってくる。


「どしたオーロラ」

「ジョージ!ハッケン!これハコと内臓一緒に食べるとオイシイ!」

『オーロラちゃんが内臓言うのなんかおもろいな』

『分かる』


 ふむ。変なことを言ってる視聴者は置いといて、オーロラの勧め通り箱部分と内臓――これは確か胃かな?箱を下にしてその上に胃をのせて一緒にパクリ。なるほど、確かにこれは美味い。なんだろう、形容しにくいんだけど、箱部分だけでは足りなかったものをホルモンが補っている……のか?胃自体はホルモンの中では、ギアラに近いのだがまさかこんな相乗効果があったとは。


「そしてこれにビールが合う!キンッキンに冷えてやがる!」

『カニミソとカニの身を一緒に食べる的な?』

『美味いのか……そうなのか……』

『こうして見てる分には美味しそうと思うんだけど……結構ハードル高い?』

「そりゃミミック確保自体のハードルは高いかもしれないけど、調理自体はそうでもないと思うぞ?今回鍋以外面倒な料理だけど、普通に解体して焼肉とかしてもいいかもしれんし」

『確保のハードルそれもはや高跳びレベルの高さじゃない?』


 そうね、否定はしない。そのハードルの高さは俺が身をもって体験したからな。


 さて、塩釜焼きばかりに掛かり切りになってはいけない。今度は海ミミック鍋を食べてみよう。今回はシンプルに昆布つゆで作ったみたが、まずは汁をいただく。


「んん?」

「ドシタの?」

『不味かった?』

「いや、美味い。美味いんだけど思ってた味と違う。あれ?昆布だしで作ったよな?」


 もう一口飲んでみるが……うん、別の旨味を感じられる。カニっぽさは海ミミックの身から出た出汁だろうが、それだけじゃない。他の具材……あっ、そうだったわ。この鍋には海ミミックの体、戸中山ダンジョンで採れた野菜の他に、テリーヌに入れきれなかった山ミミックの一部を入れてるんだった。


 山ミミックの中身は植物に近いので、鍋に合うと思い木の根の触手部分をささがきにして入れたり種を入れたり種の発射口を輪切りにして入れたりしてたのだが、その動物性植物性どちらともとれる出汁が出たのかもしれない。なんにせよ美味いことはいいことだ。あ、ビールまだ残ってるけど日本酒開けちゃおう。これ、日本酒と汁を交互に飲むと無限ループになるやつだ。


 んじゃ汁を堪能したことだし海ミミックの身の方を味わおうじゃないか。うーむ、こうして手に持ってみると改めてカニっぽいよな。しかし見た目はカニっぽくても触手故関節部分はない。とりあえず殻を外して――



「……」

「……」

『今北三文字』

『三文字!?』

『蟹似食』

『え?カニカマでも食べてる?』

『カニカマなら偽蟹食だろ』

『海ミミック食べてる。カニっぽかったからかすごい食べることに集中してる』

『海ミミックも人を無言にさせるのか……恐ろしいモンスターやで』

「……あぁごめん、すっかり集中してたわ。美味いです。それじゃあ」

『え、それだけ!?』

『食レポしてもろて』


 いやすげぇわ海ミミックの身。タコとカニの良いとこどりだ。確かな弾力はあるのに噛むと繊維がほろほろと崩れて中の旨味がどっと押し寄せてくる。

 しかも最初は殻を剝いてから食べていたのだが、気づいてしまった。触手の端っこを切り落として断面に口をつけて吸ってみると――スティックゼリーのように身が口の中に流れてきてめちゃくちゃ楽に食べることができる。さすがにオーロラは断面から吸うことはできないので、普通に食べているのだがそれでも満足そうだ。


 あぁ、いかんいかんまだテリーヌや炒り種も残っているのに止まらない。いい加減どこかで区切りをつけなきゃ――あぁっ、身を食べながら飲んでた日本酒瓶が尽きた!……よし、一旦ここまで!オーロラ切り替えるよ!

ベーシックミミックの中身は漆黒のスライムみたいな何かが入ってます

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― 新着の感想 ―
>日本酒瓶が尽きた >日本酒瓶 >瓶 お前いっつもだな!このウワバミめ!底なしの胃袋め!こっちにもYO・KO・SE!
ベーシックミミックのモツがモツとしてわかるぐらいご立派なら、それはスライムというよりは、蛭子の方が近いんでは?
日本酒が切れたか、しゃーない切り替えていけ
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