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TSエルフさんの酒飲み配信~たくさん飲むからってドワーフじゃないからな!?~  作者:


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【みんなの予想は】山の箱が開かれる【当たったかな?】

 ここまでベーシックミミックの塩釜焼き、海ミミックの鍋と紹介してきた。となると最後に紹介するのは山ミミック料理ということになる。

 では早速その料理を取りに行く――前に、実は画角外にこっそり用意していた皿を手を伸ばすことで引き寄せる。その皿にのせられているのは数多の黒く丸い物体。サイズはパチンコ玉くらいだな。


『なぁにこれぇ』

『黒豆?』

『黒豆にしては球体すぎるな』

「これね、山ミミックが発射してくる種を炒ったものね」

『へぇ、種』

『まって山ミミックの種って撃ち込まれたらすぐ成長してくるヤバイ奴じゃなかった!?』

「ご安心を。山ミミックが死んだ時点で種も発芽機能失うからね」


 調べたら山ミミックは種も食用可能ということだったので、オリーブオイルで簡単にサッと炒めてみた。今まで出してきた料理もいいが、中には簡単につまめるものがあった方がいいだろうしね。味付けは一旦塩のみだが、まぁ問題ないだろう。もし足りないようであれば後から追加すればいいわけだし。


「オーロラ、まだ食べちゃダメだぞ」

「バレた?」


 バレバレである。――まぁオーロラのことだからバレやすいように取ろうとはしたんだろうが。では今度こそ山ミミック本体を使った料理を取ってくるか。取ってきました。

 机の上に置かれたのは少し大きめな皿。そしてその皿の上にあるのは宝箱――山ミミックだね。この山ミミックだが、カメラに映るなり視聴者からは疑問のコメントが流れた。


『あれ、ちっちゃくない?』

『思ってたんより小さい』

『ベーシックとか海に比べて一回り小さくない?』


 そう、小さいのだ。ミミックをそのまま使った料理を立て続けに紹介したため、そのサイズ感の違いを分かりやすく感じているのだろう。

 コメントの中には一際小さい個体を狩ったのではと推測するものもいたが、そんな訳はない。戸中山ダンジョンで狩った山ミミックは他のミミックと遜色のないサイズをしていた。それがこんなに小さなサイズになったことにはもちろん理由がある。


「俺も狩るために調べたとき、知ったんだけどな?山ミミックって海老とかみたいに茹でると宝箱部分が縮むんだよ。……ちょっと鍋に苦労したけど」

『はぇーそうなんや』

『新たな知見を得た』

『その知見使うことあるか?』

『あるかな……ないかも』


 まぁミミックを好んで狩る奴なんて珍しいだろうからな。それもミミックの中でも山ミミックの雑学なんて今後活用できる人なんてそうそういないだろうし、忘れてくれても一向にかまわないんだが。

 さて、山ミミック料理紹介の続きだ。取り出したるは、刃渡りが普通のものに比べて長い包丁。それを使って蓋が閉じられている状態の山ミミックの側面を切る!


『ギコギコはしません』

『一度刃が入ってしまったら、スゥ――ッ』

「言うと思った」

『様式美』

『いや、ミミックってことは分かってるんだけど、丈夫そうな宝箱を包丁で一刀両断するの違和感すごいな』

「茹でたら結構柔らかくなるんだよね。ってことではい、御開帳」


 切り分けられた断面をカメラに向ける。それを一言で表すのであればカラフルな地層というべきだろうか。淡い緑色の層やゴボウの断面のような層。血のように真っ赤な層だってある。見た目だけで言うのであれば、俺が今まで作った料理の中でトップレベルといっても過言ではないかもしれない。


『お、おお?』

『なんこれ』

『あっこれもしかしてテリーヌ!?』

「はい、正解ー。山ミミックのテリーヌでーす」

『ジョージ、そんなおしゃれなもの作れたのか』

『ちょっと解釈違いかも……』

「俺がおしゃれな料理というのは否定しないけど、結構簡単だったぞ」


 山ミミックの中身を全部取り除いて、部位それぞれを適度な大きさにカットしたりつぶしたりします。宝箱部分を茹でて小さくした中に、一部素材を卵白と合わせてペースト状にして流し入れオーブンで加熱して冷やす。

 で、冷やした上にカットした具材を並べてゼラチンを溶かしたコンソメスープを流し入れてまた冷やす。以上工程を繰り返し繰り返して――出来上がったのがこちらになります。


『宝箱部分を容器として使ったんか……容器も食べれるテリーヌか』

「そゆこと。まぁレシピは普通のテリーヌを参考にしたから美味しいかは分からんけど。ミミック用のテリーヌのレシピなかった」

『あってたまるか』



 さて、そんなこんなで3体のミミックから作られた料理の紹介が終わったことでようやく酒盛りに入ることができる。先にも言ったようにすべてのミミック料理をそのままの形で並べようとすると机の上に入りきれなくなるので、ある程度切り分けたものを別の皿に盛って残りはキッチンのコンロの上や冷蔵庫に置いておく。


『いや、減らしても多いな』

『食いきれるの?』

「少なくとも机の上にあるものは食いきれると思う。イケるよな?」

「ウン!」

『イケてしまうのか……』

「いやでも作りすぎた感はもちろんあるから、味を見て問題なければ知り合いにおすそ分けもワンチャンあるか?」


 主に巣守さんとか武道さんとか須藤さんとか……まぁそれは後で考えよう。なんかスマホに通知が来ている気がするが気にしないでおこう。えーっと、塩釜焼き/鍋/テリーヌの組み合わせか……まぁスタートはスタンダードにビールから行きましょうかね。


「えー、ンン゛ッ!それでは皆さん、お手元のグラスあるいは缶、またあるいは紙パックをお持ちになりましたでしょうか」

「ハーイ!」

『持ったぞ』

『まだ持ってないです』

『待っていきなりすぎる』

「「乾杯(カンパイ)!!」」

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― 新着の感想 ―
テリーヌかぁー…。世界名作劇場の主人公だよねー…(それはペリーヌ) そんなネタは置いといて 大きな箱が縮むとかマジック過ぎるけど、いったいどんな仕組みなんですかね…。茹でると縮む食べ物も在った気が…
通知……あっ(察し
テリーヌか、テリーヌかぁ 大した手間じゃないとか言いつつかなり手間よこれ 梅干しの漬け置きでもないし、燻製の燻蒸放置でもないし、何度も何度もってあたりで、もういいやってほうりだしたくなるw
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