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TSエルフさんの酒飲み配信~たくさん飲むからってドワーフじゃないからな!?~  作者:


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【じっくり】切り株???【ことっこと】

「はい、今日これね」

「ザツ」

『本当に雑すぎて草』

『あまりの雑さにオーロラちゃん目まん丸やないかい!』


 なんか色々と前置きとか考えてたんだけどフッと面倒くさくなったので挨拶すっ飛ばして今日の酒のつまみが入ったタッパーを机の上に置く。重さのせいでちょっと大きな音が出ちゃったが、まぁこれくらいはね。


『これは……チャーシューじゃな?』

『うわ、でっけぇチャーシュー』


 そう、今日のつまみは自家製チャーシュー丸々一本だ。いやぁ、素晴らしいね感動的だね興奮しちゃうね。そりゃこんなチャーシューを前にしたら前置きなんてしてられるかって話だよ。

 さすがにタッパーの中では見えづらいだろうから、素手――は厳しいのでビニール手袋をつけた状態の両手で持ち上げ大きめな皿にのせる。そう、両手で抱える必要があるほどのチャーシュー……幸せの重さだね。


『うおでっっっっ』

『ジョージこれもしかしてワイバーンの肉?』

「おっ、正解した人いるな。そう、卵のときについでに狩ったワイバーンの肉で作ったチャーシューだ。いいだろう……?」

『叉焼なのにワイバーンとはこれ如何に』

『鶏チャーシューとか普通にあるし変な話じゃないだろ』

『それもそうか』


 あー、そういえばチャーシューってもともと豚肉料理の意味があったんだっけか。まぁそういう意味を調べながら料理しているわけじゃないのでどうでもいいんだわ。これはワイバーンチャーシュー。それでいいのだ。


「やっぱりね、男には……もといエルフにはあるんですよ」

『ハイエルフだぞ』

「茶々入れんな。ハイエルフにはあるんですよ、チャーシューを好きなだけ食べたいと思う時が」

『俺もある!』

「アッハイ」

「妖精にもアルよ!」

「おぉそうだなぁ、妖精にもあるよなぁ」

『おい待てェ明らかに態度が違うぞ!』

『差別だ!』

「区別だ」


 さて、視聴者たちのブーイングはさておいて早速チャーシューに取り掛かりますかね。まずは親の仇のようにこれでもかと縛り上げている紐を切らないとね。いや、結んでいるのはあくまでも見た目上なだけで実際はそれほど固く結んではいない。やりすぎるとパサついたりするらしいからね。


『いいなぁ、ワイもチャーシューのように縛られてぇなぁ』

『へんたいふしんしゃさんもいます』

「まぁ世の中色んな人がいるからね……」

『色んなハイエルフ

『ほなへんたいふしんしゃさんはミノムシ状に縛って出荷よー』

『(´・ω・`)そんなー』

『古のインターネットか?』


 豚さんはその辺にでも置いといてワイバーンチャーシューだ。ラーメン屋でも滅多に見ないほどの厚さに切り分けてそれぞれの皿にのせるのだが……これは切り株かな?そんな感想がよぎってしまうほどの出で立ちだった。


 ではでは、チャーシューの準備ができたら次はお酒の準備。ビールをグラスになみなみと注いでいく。おっと、これは例のマンドラゴラビールである"ワルプルギス・ブリュー"ではない。いつものプレミアムなモルツさんだ。


「それじゃ……」

「「乾杯(カンパイ)!!」」


 一旦トークで乾いた喉をビールで潤してから切り株もといワイバーンチャーシューに取り掛かる。切り分けた時から感じていたが、しっかりとした存在感は感じるのに箸がスッとその身に入り込んで簡単に一口分をつかむことができた。まずはなにも付けずに口の中にご招待するのだが……


「柔らかっ!」

「ホグれるねーっ!」


 まずその柔らかさに驚く。肉感は確かにあるのだが、これを噛むのに顎の力は大して必要にならないほどだ。軽ーく歯で挟んだだけでホロホロと崩れ、煮汁と肉汁が口の中を幸せにしてくれる。

 いやぁ、この一口であの煮込み時間が報われた気がするよ……漬け卵の時もそうだったけどこういうのは待つ時間が楽しみな反面待つのがキツイのよ。


 まぁそれも忘れてビールをグイっと!やっぱりチャーシューにはビールが合うなぁ!


『あ、あれ?ちょっとビールを取りに行ったら切り分けたチャーシューもう半分いってんの?』

『ノンストップで食ってるぞ』

『安定のスピード』

『一切スピード落ちないのスゴイわ』

「いやぁ、美味しいものって箸とまらねぇんだわ」

「トマんない!」


 もちろんずっと同じ味のまま食べているわけではない。味変としてマヨネーズは定番として肉の煮込みの場合たまに見る練りからし、ネギだれ、大葉だれとよりどりみどりだ。一切飽きが来る気配が見受けられない。


『ところでロゼちゃんはどこかな?』

『せやんな、それ目当てなんやが』

「うわ、正直だな……だがロゼは今はぐっすり夢の中だ。今日の出番は――」

「ぴぁー」

『あっ』

『ああ!引き戸に!引き戸に!』


 「ないんだ、すまんな」と言おうとした瞬間にすっかり聞きなれた気の抜けた鳴き声が耳に届き、マイクもその音声を拾ってしまう。……いや、噓を言っていたわけじゃないんだよ。実際に寝てたしなんならオーロラが寝かしつけてたの見てたからね?


 くそう、どうやらうちの新入りはお約束というものをわかっているらしい。いいだろう、来るがいいさロゼ。ワイバーンチャーシュー、食わせてやろうじゃないか!

 ※別に配信中に来なくても翌日あげる予定でした

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― 新着の感想 ―
引き戸を突き破らないでちゃんと開けるロゼちゃんえらい
ああああぁぁチャーシュー食べたーーーい!!!
ワイバーンチャーシューをご飯に乗せて刻みネギとかもチョイと乗っけて、チャーシューの煮込み汁をかけてチャーシューご飯とか ワイバーンチャーシューの煮込み汁をかけてチャーシュー炒飯とか チャーシューが美味…
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