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TSエルフさんの酒飲み配信~たくさん飲むからってドワーフじゃないからな!?~  作者:


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322/355

郵便でーす

 ジュエルグリフォンであるロゼが生まれてから約2週間が経過した。いやぁ、2週間ともなればロゼも見違えるほど大きく――はなっていない。成長はしているが、子猫サイズから子犬サイズになったかな?くらいの変化である。モンスターは成長が早いと聞くが、全部が全部その限りではないようだ。


「ホーラとってこーい!」

「ぴぁー!」


 そんなロゼだが、今はオーロラと一緒にボール遊びに興じている。単にオーロラが庭に向かってゴムボールを投げてロゼが走って取りに行くという簡単なものだが、楽しそうではある。あぁそうだ、ロゼの変化として、いつの間にか背中の翼で飛べるようになった。


 それまでは翼をはためかせることは出来たが、飛ぶまでは出来なかったのだが、2~3日前だったかの朝に飛べるようになったロゼが勢い余って突っ込んできたときはビックリした。全く痛くはなかったが「ぶぇっ」なんて空気が口から漏れ、いつかのオーロラのフェイスハガーを思い出した。


「ぴぁー」

「おー、ロゼーグッボーイ」


 そして今ではすっかり飛ぶことにも慣れ。両前脚でゴムボールを挟んだまま飛んでオーロラに手渡している。あらあら、オーロラに撫でてもらって嬉しそうに鳴いちゃってまぁ可愛らしいこと。ただオーロラ、ロゼ女の子だからgood boy違う。ガールにしなさい。

 ……グリフォンってホバリングできるんだな。ハチドリなんかは1秒に80回とか羽ばたいて空中静止してんのにロゼの翼の動き結構ゆっくりだぞ?やはりモンスターは普通の動物とは違う原理で動いているのだろうか。


 あとロゼについてもう1つ。ご近所さんである巣守さんたちにも紹介することになった。

 流石に俺が長期不在時に冒険者ではない巣守さんちに預けることはないし、ロゼが狂暴という訳でもないがモンスターを飼うことは知っておいてもらった方がいいからな。

 ちなみに巣守さん老夫婦はロゼに対して一切ビビることなく出会って5秒で撫でてくれた。ロゼも嬉しそうに撫でを受け入れたからファーストコンタクトは成功と考えていいだろう。


「ジョージー」

「ぴぁー」

「ん?どうした?」

「ロゼがオナカ空いたってーワタシもオナカ空いた」

「ぴぁー」


 おっと、元気いっぱいに遊んだからかどちらともやってきたな。オーロラは自然にロゼに跨っているな……赤ちゃん側がお馬さんごっこの馬側担当するの珍しいな。

 ふむ、のんびりしていたから気にしていなかったが、すっかりお昼時になっていたのか。時刻を把握したら急に俺も腹が減った気がしてきたな。


「よし、昼飯にするか。ロゼも同じものでいいか?」

「ぴぁー!」

「イイって!」

「ほいほい。それじゃワイバーンベーコンでペペロンチーノ作るか」


 配信の時もそうだったが、ロゼは人間の食べ物でも問題なく食べ、消化することが出来る。だが、すべてそればかりという訳でもなく、その時の気分でペットフードを食べたりする。液状の猫のおやつ、ぢゅーるは結構な好物のようだ。



「ふぅ、食べた食べた」

「ゴチソウサマでした!」

「ぴぁ!」

「はい、お粗末様でした」


 ペペロンチーノ、美味しかったです。作るたびに思うのだが、あんなに簡単に作れていい美味しさじゃないよな、ペペロンチーノって。シンプルな癖して満足感のある味付け、イタリアの家庭料理の定番というのもよく分かる。


 ワイバーンのベーコンを使ったのも良かったのだろう。ワイバーンの肉が持つ旨味に燻製が加わったことによる相乗効果でさらに美味さ倍プッシュだぁ!というやつだ。もし、材料が無限にあり俺が作るという前提さえなければいくらでも食べることが出来ただろう。


 さて、お腹が膨らんだところで再び縁側でのんびりとする。昨日は韮間ダンジョンでゴブリンキングと大立ち回りを繰り広げたからね。今日一日のんびりするつもりなのだ。……うん?なんか変な気配がしたな。


「ぴぁっ!」

「ん?どうしたロゼってえっ!?」


 変な気配を感じた後、ロゼが鳴くもんだからそっちを見たら、ロゼのくちばしにぐったりした小鳥がぶら下がっていた。え、まさかの狩猟本能にも目覚めちゃった?なんて思っていたらロゼが咥えていた小鳥がボフンという音と共に煙に包まれたかと思うと1つの封筒へと姿を変えた。


 何か既視感のある封筒だな。ロゼに封筒を寄越すように手を伸ばすとあっさりと渡してくれた。鳥から姿を変えた封筒――その経緯から普通じゃないとは思っていたが、差出人の名前ですぐに納得がいった。


 その名前は麻鬼女々。以前孫の麻鬼要がやらかした翠ちゃん催眠事件の謝罪のために我が家を訪れたことのある魔女であり蔵元杜氏を務めている人だ。改めて思い返すとすげぇな、この人。女々さんには前回、マンドラゴラで酒を作ってみたいとのことで――まさかっ!


 1つの可能性に至り、すぐに開封し内容を確認する。手紙に書かれていたのは予想通りマンドラゴラを使用したお酒が一旦完成したので、その試飲に協力してほしいとのことだった。そして、できれば知恵を貸してほしいとも……知恵?

※イメージ

便箋鳥「ぐぇーポストに入ろうとしたら変なやつに捕まったンゴー」(ボフン

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― 新着の感想 ―
こういう使い魔の使い方ってロマンがあるけど、猛禽類の晩御飯にされたりしないのかな?
まあ、魔女さんにはジョージ家の魔物たちの事情がバレているからいいのだけど(笑) ロゼちゃんも紹介しないと拗ねたりしないのかな?(孫の要はジョージの配信も見ていたはずだし。) お馬さんごっこというより…
母子(父子?)の団欒中に水を指す厄介事(魔女)さんからの手紙、一体何事なんでしょうか…。 これは良い報酬(酒か肴)を貰わないと駄目っすね
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