すき。だった
初投稿です。
暖かい目でご覧下さい。
高1の頃、君に一目惚れした。
君と話したくて、仲良くなりたくて。
君の席の後ろの子と話してる時に、自然に話しかけた。
それが最初の会話だったね。
君は私と同じで犬が好きで、好きな漫画も一緒だった。
君のLINEを追加する時、 本当に緊張した。
「LINE追加していい?」って気軽に聞いたように思ったかもだけど、内心めちゃくちゃドキドキしてたんだよ。
君から飼ってる犬の写真が送られてきた時、恋愛漫画みたいにベッドの上をごろごろした。
2連続席が隣になった時も、平然を装うのには苦労したなあ。
神様に人生で1番感謝した。
君のさりげない肩ポンポンとか、遊びで不意打ちの呼び捨てとか、心臓かいくつあっても足りない日々だった。
君と話すために遅くまで学校に残ってた日もあったなあ。
高2になった。君は文系、私は理系。
文理混合のクラスが今年もあるかな?って思ってた。
でも無かった。
君とはもう一緒のクラスになることはないんだって痛感した。
クラスが離れたら、全く話さなくなった。
廊下ですれ違っても、私だけが君を見てる。
秋になって、ある噂が流れてきた。
君に彼女が出来たって。
やっぱりあの子か、ってなったよ。
ずっと君を見てたから、君があの子を特別に思ってたことも知ってたよ。
私は、ただ気付かないフリをしてた。
あの子は私にとっても大事な人。
あの子ならいいやって思えちゃう。
でもやっぱり、ちょっと嫌だな。
君の彼女に、私はなりたかった。
高3になって、卒業式が行われた。
私は、君へ“いたずら”をする。
文系のクラスに向かう。
君の卒アルにこっそりこう書いてやるんだ。
「すき。だった」てね。
読んでくださってありがとうございました。