表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
73/199

(一体、何が起こってんだ……?)

 灼は、びくつきながら気味が悪いほど静かな町で、大きなリアカーを引いていた。

 リアカーの上には、数人ほど人間や妖怪がいる。寺社の外で戦っていた、祓い屋や軍人、妖怪である。

 全員、死んではいない。しかし、意識がなかった。


 周囲もほとんど気配がない。死体に混ざって、生者が眠っていた。

 灼含む朔月達は、生者を医療隊の元に運ぶ任務を受けた。

 肉体が何らかの原因で死んでも、魂の緒が切れる。それを防ぐため、安全なところで看護するのだ。

 いつもなら、変に騒がれて怪奇現象扱いされるので、人間の生者は放置される。山中などの人気のない所は例外だが。

 今回は、その例外に該当するようだ。それほどまでに、怨夢に取り込まれた生者は多い。


(医療隊はいつも忙しそうだったけど、今はもうガチな修羅場みてーだったし、ふらふらだったし、なんか最低限の獄卒を残してオレと同じくリアカー引いてったし)

 思い返すと、今回の任務はかなり異様だ。

 繊月以上の死徒は全員駆り出されるわ、生者は子供以外起きていないわ。おまけにちらっと聞いただけだが、怨夢の中に何体もの化穢がいるらしい。

(……皆、絶対に大丈夫だよな……?)

 全員が生きて帰って来てほしい。

 もう、大事な者達と会えなくなるのは嫌だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ