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「ねぇ、『死神迷宮』って都市伝説を知ってるかしら?」

 茜差す紫空の放課後。学舎に少女が三人、居残っていた。

「知らにゃーい」

「何? それ」

 他の二人が訊き返すと、少女は顔についている方の口で話し始めた。

 その内容によると、脱出系ホラーゲームや漫画によくありそうな設定だった。


 ある時突然、死神の徘徊する迷宮に閉じ込められる。 もし迷宮内で死神に捕まってしまったら、魂を喰われてしまう。その迷宮から脱出するには、出口を見つけなくてはならない。

 ただ、制限時間があり、急いで脱出しなければならない。

 もし逃げ遅れてしまうと、迷宮ごと死後の世界に引きずり込まれてしまうから。


 人によっては迷宮のデザインや死神の姿が違ったりするが、短くまとめるとこんな内容の夢のようだ。

「ご主人がやっていたゲームで、似たようにゃのあったにゃ!」

「そう言えば、あんたは最近こっち側に来たばかりだよね」

 カタリと、少女の一人は新入りに小首をかしげる。

「にゃー。ただ死神じゃにゃくて、気持ち悪い化け物が出てきたのにゃ。ご主人的に言うと、san値ピンチにゃのにゃ!」

「あぁ。そのゲームの方が都市伝説の内容に近いわね。あちら側で話されている物だと、死神が悪人のようだけど、むしろ――」

 話している最中で、教室の硝子障子が開いた。

「お前達、まだ残っていたのか?」

 姿を現したのは、青い肌に単眼の和尚だった。

「もうすぐ夜が開ける。人間に見つかる前に、早く帰りなさい」

「「「はぁーい」」」

 和尚に促されて、二口女、骨女、化け猫は学舎から帰っていった。


「ねぇ、さっきの都市伝説って死徒の話?」

「そうだよ」

「二人とも、真相を知ってるのかにゃ?」

 化け猫が小首をかしげる。

「うん! じゃあ、今度は人間側の話と真実を比べよっか」

「死んだ後も、魂を守る健気な亡者達の話を」

来週はプロットを作成するので、投稿はお休みします。

自身の都合で、申し訳ありません。

一章1話は再来週の6月27日に投稿したいと思っております。

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