よん
本日2話目の投稿です。
前話を見ていない方はそちらからお読みください。
目を覚ますと、白い空間にいた。ここは確か、前に私と話した場所だ。つまり、私たちの精神世界。
自分がどこにいるのかを理解した途端、私が後ろから声をかけてきた。
「ねぇ、監禁ルートに入らない?」
私は振り返り、私を見る。
私は言う。
「働くことは大変でしょ?」
私は頷く。
そして、私は続ける。
「だから、ね?
働かずにすむ道を歩まない?」
私は悩む。今までならきっと、すぐに断っていたのだろうけど、今は悩んでしまう。そんな私に私が言う。
「あなたがバルツァー学校に通うことで、商会に箔が付く。だってあそこは魔力がないと通えないのだもの。だから、あなたは売り手として手伝うことはできないけど、お客の呼び込みに貢献することはできる。それに、監禁ルートでも、それ以外のルートでも、貴族との繋がりが出来て、仕事の手伝いにもなる。こういった利益を考えても、監禁ルートは目指してくれない?」
私の説明をきき、私は決めた。
「監禁ルート、目指します!」
学校に通ってもお手伝いができるなら、監禁されているだけで売上に貢献出来るなら、私はそっちを目指したい。
私は言う。
「決めてくれてありがとう。そうと決まれば作戦会議だね!」
それからしばらく話し続け、決まったことは、王太子、ヨハネス・バルツァーのルートに入り、次期宰相、シリル・リッセンのBADエンドに入ること。