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さん

 


 今のは、ただの夢。いえ、ただの夢と言うには無理があるかもしれないけれど、あれは夢なの。今の、今世を生きる私には関係ない。

 そう思うことにして、私は身支度を整える。今日からお父様のお仕事を手伝うのだから!

 私は自分が持っている服の中で比較的上品な服を着た。お父様の恥にならないように。礼儀作法なるものはお父様によって鍛えられているので、多少の心配はあれど人前に出られないほどではない。


 食事等を含む全ての支度を終えた後、お父様の仕事のお手伝いをするため、お父様がかまえるお店へと行く。それほど距離はないので、歩いてでの移動だ。


 お店に着いてからは、品出しのお手伝いやお客様との会話の仕方、どうやって買ってもらうかのプレゼンを盗み見、盗み聞きをする。技術は盗め。それが父の方針だから。



 つ、つかれた。今日は店を閉めるまで食事の時間を除きずっとお手伝いをしていたけれど、こんなにも疲れるものなの…。手伝いたい、働きたい、って思っていたけど、心折れそう。ううん、頑張るって決めたのだもの。最後までやりきらなきゃ!

 と決意してから20日後。もう無理です…。



 3日働き1日休む。このサイクルを5回繰り返す頃には、私は疲れきっていた。疲労が溜まると前世の死を思い出してしまう。働きすぎて死んでしまったことを。

 今までは、手伝いたい>>>>>>>(越えられない壁)>>>>>>>監禁ルート

 だったのだけれど、今では、手伝いたい>監禁ルート

 になっている。いや、20日で変わりすぎなのは分かっているけど、思っていたよりも疲れてしまった。今日だって、お休みなのでお散歩でもしようかと思っていたのだけれど、あまりの疲労の溜まり具合に寝て過ごしてしまったのに、今から寝ろ、と言われても眠れてしまうほど体が睡眠を求めている。きっと、疲れているからだ。だから今日はもう、寝てしまおう。



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