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脳出血後のリハビリ習作・400字詰め原稿用紙1枚で何が書けるか(42)

作者: 樹カナタ

脳出血後の失語症状リハビリとして、400字詰め原稿用紙(+α)に手書きしていたものです。

恥ずかしいミスがあってもそのままテキスト化しているので、誤字脱字やオチ不明等はご容赦を。

なお、リハビリは現在も継続中です。 

十二月二十六日執筆

※三題:希望、机、伏魔殿



 合コン参加者リストが貼ってあったポップスタンドがなくなっていたが、別に驚いたりはしなかった。私の事務机にたくさんのバインダーがあるのだって、想定内。どうやら、今日の合コンに参加する誰かが、私が参加出来ないように細工したのだろう。

「アホくさい話だわ」

 私が合コンに参加する羽目になったのは、女子の人数が足りなかったから。つまり、ただの人数合わせだ。それなのに、好きでもない合コンに入らされたあげく、嫌がらせで残業させられるなんて。ほんと、ため息もつくというものだ。

「あれ? 今日の合コンに参加するんじゃなかったの? 君の作業は終わってたよね?」

「あ、課長。お疲れ様です。きっと、課長が合コンに参加されると知った誰かの差し金でしょうね。あ、ご心配なく。想定内ですから」

 顔を出した課長に、数時間くらいかかりそうなバインダーの束を見せた。

「ひどい想定内もあったもんだな。そんな伏魔殿に行くなんて勘弁だ」

 結局、課長と一緒に残業することになったが、それが私たちの馴れ初めになるなんて、勿論想定してはいなかった。

(終わり)


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