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不思議なワンダーランドin zhe 論理の国のアリス  作者: 論理の島ちゃん
赤い裁判の結末
2/4

『だって意味は無いもの。』#1

主人公は毎回、定まっていません。

『「ここは何処、貴方は誰?」君の言葉に目を見張るーーーーー、』

彼女は、手に持った本を床に投げつけた。


「あー、暇で暇で仕方がないわ。本当に誰か来ないかしら。…ねぇ?そこの貴方。」


私は、少し戸惑いつつも、おそるおそる彼女の前に座った。


「…ええ、そうですね。ミセス・フィー嬢。」


彼女はちょっと笑うと、言った。


「彼ー、来ないの。迷子になってるのかな。」


私は立ち上がって窓の外を見るー、、


「…、そうかも知れませんね。」


そう言うと、彼女は口を開けて笑った。意味が分からない。私は今日、女王の命を受けて来たのだ。雑談している時間は無い。


「あのー、「意味は無いわ。」」


遮られた言葉に目を見張る。


「…は?」


「だから、意味は無いんですの。今の言葉に。」


…お戯れが過ぎる。これだから侯爵夫人は好きでない。軽く息を吸い、私は言ったー、


「“本日正午より、『裁判』が行われる。侯爵夫人ー、ミセス・フィーも来るように。”女王からのご伝言です。」


「はぁー、面倒くさいったら無いわ。私どうしても行かなくてはならないの?」


彼女は溜息と共に不満を吐き出した。


「ええ、勿論です。」


頷くと、彼女は少し考え込んだ後ー、私に言った。


「ふーん、そ。じゃあ、私にチェスで勝って頂戴ー、そしたら行ってあげるから。」


私は頭を抱え彼女を見た。なんて事を言うんだ、このご夫人は!!よりにもよって女王の大嫌いなチェスを選ぶとは。


「お断りします。」


「わかったわー。」


彼女は大して興味無さそうに呟いた。


「あ、そういえばねぇ、今思い出したんだけど。」


私は息をつきつつ頷く。


「あのねぇ、第一回目の裁判で出たあの手紙、私が出したものなんですの。」


私は息を飲んだ。


「ねぇ従者殿。」

「はい。」

「私ねー、気づいたわ。」

「っは、何に。」


このご夫人はさっきから唐突過ぎて混乱しそうだ。


「女王様のタルト食べちゃったのね、私だわ、きっと。」


…、自白なら分かるが、きっと、とはどういうことだろうか。


「フィー嬢、どういうことですか。」

「だって、きっと誰かがたべたのでしょう?という事は、私が食べた事にもなるのよ。」


意味が分からない。本当に混乱する。


「証拠がございませんでしょう、確証が無いのなら貴女では無いのでは?」


彼女は髪をかき上げた。


「そ、証拠が無いの。だったら私、っていう可能性もあるわ。」


私は息を飲んだ。本当に本当に何を言っているんだ、このご夫人は。


「なんですか、貴女が食べたんですか?食べてないんですか?」


と、私の隣に寝そべっていた、口の端がつりあがったような猫が言う、


「こいつは頭が可笑しいんだ。全く、そんな事を言いだしたら自分が自分である証明も無くなっちまう。」


猫の言う事も気になりはしたが、とりあえず夫人に言った。


「ともかく、貴女が犯人でもそうでなくとも良いんです。本日正午、城までいらっしゃって下さい。」


スピンオフを挟んで、続きます。

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