大会当日
大会当日です。
午前五時、窓の外が明るくなりかけていた、どうやらドミニク君から渡された薬を飲んだ直後に寝てしまったようだ?!。
起き上がってみると、身体が非常に軽い印象を受けるし、頭の中もさっぱりしている。
「なんか、凄く調子が良いなぁ!。」
早目の朝食をとり、装備を確認して装着する、一瞬ライトアーマーに気力が吸われた感じがしたがさほど気にするほどではないな。
借家から出て、店の前を通ると女将さんが出てきて
「ジン、これをもっていきな、大会中に食べる弁当だ、主食はあんたの大好きな米だよ、しかも、とれたての新米さぁ。」
帝都では夏頃になると米の備蓄が底をつき、秋の収穫までは米が食べられず、収穫後の初値は高値がつくとされ新米は「白いダイヤ」とも言われる貴重品らしい。
「ありがとうございますミリアさん、頑張ってきまぁす。」
「あいよぉ、行ってらっしゃい。」
闘技場に到着。
「すっげ~人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人。」
合流する予定のクリスチャン一行とは闘技場前のレストランで待ち合わせとしていたのでレストランに向かう。
レストランの中に入るとクリスチャン一行がいた。
「おはようございます、クリスチャンさん。」
「おはようございます、ジン、容体はどうですか?、ドミニクからフレディさんとこの薬の話を聞きましてね。」
あっ、知ってるのね!。
「あぁ、凄く調子が良いですよ、まるで昨日とは別人のようです!?。」
一息ついてから
「そうですか、それはよかったですよ、あの薬を飲んだドミニクは・・・・・・・。」
んっ?
「ドミニク君がどうかしましたか?。」
申し訳なさそうに
「はい、ご覧の通り、興奮状態が今だに続いております!。」
クリスチャンさんの後ろの方を見ると、目から炎が出てはいないが、イメージ的には目から炎が出ている雰囲気のドミニク君がいた!!!。
「おはよう、ドミニク、なんか?、随分と興奮しているみたいだね?。」
目を大きく見開いて
「おはようございます、ジン様っ、俺はいたって問題無く全力全開フルMAXですよっ。」
全力全開フルMAXってこの時間でそれじゃ問題大有りじゃん!。
「ま、まぁ、頑張ってな!。」
それしか言えん!!!。
レストランに一人の男の人が入ってきた。
「師匠、入場手続きを済ませてきましたので闘技場に入りましょう。」
ニール君が俺を含めたクリスチャン一行の入場手続きをしてきてくれてたみたいだ。
「では、まいりましょうかね、皆さん、大会では勝てなくても良いです、今回の経験は近い将来の魔国との決戦において活用してください、真に戦うべきは戦場である事を肝に銘じて今日の大会はお願いしますね。」
一同
「「「「「「「「「はいっ。」」」」」」」」
さぁ~本番開始だぁ。
なんか、ドミニク君はやばそうですね!?。




