3話
『デハ、Sword & Sorcerers ヲオ楽シミクダサイ』
頭にチュートリアルの間、聞いていた機械音のような音声が響きゲームの始まりを告げる。
「少しの間だけど世話になったよ、ナビ〜!」
言い終わると始まりの時と同じような、光が生じ目を閉じる・・・
少ししてガヤガヤとした騒ぎが周りを満たし、目を開けるすると、そこは中世のような街並み広がり周りではどこかに向け走る人や、談笑する人、様々な人がいるが誰がプレイヤーで誰がNPCなのか全く区別がつかない。
「おぉぉ〜〜!、これはすごいな、本当に区別が付かないし現実と同じにしか思えんな〜、ここが始まりの広場か!!っとダイジュにフレコ フレコ」
手首から先を上から下に動かすと視界内に、ウィンドウが開きそれを操作しフレンド画面を出しそこからフレンドコールでダイジュを呼び出す。
(先に携帯と接続してフレンド登録しといてよかったわ〜。)
《おー、ムガイもチュートリアル終わったのかどこで合流するよ?》
ダイジュもすぐにフレコに気づいたらしく応答が早かった。
《そうだな〜、俺はまだ始まりの広場なんだがお前はどこよ?》
《俺もまだそこだ!ならそっから頭の高い時計塔みたいなの見えるか?》
周りを見渡すと、確かに周りと建築物より頭が高い時計のついた建物が見える。
《おぉ〜、見える見える、んじゃそこの前で合流ってことで〜》
マップで確認すると、始まりの広場を中心に放射状に街並みが広がる。広場の中央に噴水があり時計塔があるのは町の北側だ、マップを見つつ時計塔を目指して歩く、近くまで来ると時計塔の前に人がいるのが分かる。
「お〜い、お前ダイジュか?」
見た目は髪も目も赤く、逆立つ短髪に筋骨隆々な体は実にらしいと言える
「おぉーお前がムガイか!なんか髪の色が違うだけじゃねーか?大丈夫か、それ?」
「いやお前だって同じようなもんだろ?ま〜、ここじゃ作られた見た目の違和感ないし、現実と区別つかんから問題ないだろ〜、それよりさお前どのスキル取ったよ?」
「ん?、俺はこれだな!!」
そう言ったダイジュは、ステータスウィンドウを閲覧許可して見せてくる。
ステータス
ダイジュ:SP0
戦闘スキル
・剣 Lv1
・槍 Lv1
〈魔法〉
・火 Lv1
生産スキル
なし
一般スキル
・鑑定 Lv1
・識別 Lv1
称号
なし
(このステータスだと典型的な前衛型だろうな〜。らしいっちゃらしいかなw)
「目と頭が赤色で火魔法って分かりやすいな〜、ま〜お前らしいか!。うし、次は俺のも見せるわ!」
ステータス
ジン:SP0
戦闘スキル
〈魔法〉
・水 Lv1
・風 Lv1
生産スキル
・木工 Lv1
一般スキル
・鑑定 Lv1
・識別 Lv1
称号
「こんな感じだな!」
と言いつつ自分のものも閲覧許可にしてからダイジュに見せる。
「前衛スキル取ってねぇんだな、どうせ便利だからとかでステータス決めたんだろww」
「当然だな!俺が本当に欲しいスキルはチュートリアルじゃ手に入らね〜しな、それでお前これからどうすんの?」
ステータスを見せ合い、これからどう行動するのかを相談する。
「俺はとりあえず、冒険者ギルドに登録してからクエストだな!」
「冒険者ギルドか〜、俺もとりあえず冒険者ギルドに行くかな、って事で一緒に行くか〜」